日中漆芸交流
2025-03-07 11:18:36

日中交流を通じた漆芸の未来をつなぐ温かな旅

日中交流を通じた漆芸の未来をつなぐ温かな旅



2023年3月3日、東京都港区に本拠を置く笹川平和財団が、能登半島地震の影響を受けた石川県の輪島漆芸技術研修所に漆を寄贈する贈呈式を開催しました。このイベントは、2019年から続く「日中伝統工芸文化関係者交流」事業の一環として行われ、上海世久非物質文化遺産保護基金会から漆が寄贈されました。

輪島研修所は、重要無形文化財保持者から直接技術を学べる場で、多くの漆芸家が育っています。開会式では、漆芸家で文化財保持者の小森邦博所長が、心からの感謝の意を述べ、「いただいた支援は、研修所の充実に役立てていきたい」と語りました。漆芸は中国から日本に伝わり、日本の文化の一部として息づいてきた技術であり、その歴史を深く尊重しつつ、日中両国のつながりを未来へと拓く重要性を強調しました。

上海世久基金会の陳学栄理事長も、被災地域の助けになりたいという気持ちから今回の寄贈が実現したと述べ、中日の交流が一層進むことを期待しています。「震災によって影響を受けた皆さんに心からの思いを届けたい」と語り、交流の意味を再確認しました。

当日は、技術を学び、中国の景徳鎮で活躍する若手漆芸家夫妻、範建軍氏と邱凡芝氏も参加し、彼らが選んだ生漆や刷毛の寄付品が披露されました。範氏が漆についての説明を行い、参加者からは多くの質問が飛び交い、漆芸への関心が非常に高かったことが印象的でした。夫妻は、研修所の恩返しとして、伝統工芸の発展と技術継承に寄与できることを目指していると話しました。

この贈呈式は、日中間の文化交流促進の一環と位置づけられ、両国の伝統工芸の発展にも寄与することが期待されます。

日中伝統工芸文化関係者交流事業について



この事業は、伝統工芸を通じて日中の工芸文化を相互に理解し、関係を築くことを目的としています。この取り組みにより、文化交流が進むとともに、双方の伝統工芸産業の発展にもつながります。

法人概要


  • - 名称:公益財団法人 笹川平和財団
  • - 設立:1986年9月
  • - 理事長:角南篤
  • - 所在地:東京都港区虎ノ門1-15-16 笹川平和財団ビル
  • - 電話番号/FAX番号:03-5157-5430/03-5157-5420
  • - 公式サイト: 笹川平和財団
  • - 事業内容:国際交流、国際協力、国際理解を推進するための事業支援など

輪島漆芸の未来を築くために、引き続き日中の交流と支援が重要です。


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