ダークパターン撲滅へ向けたGoogleとBarry Schwartz氏の提携
最近、ユーザーを不利な行動に誘導するようなデザイン、通称「ダークパターン」の撲滅が注目を集めています。この度、Googleは自身の広告デザインポリシーを改訂し、より厳格な制限を設けることを発表しました。この動きの背景には、株式会社オレコンが運営するDarkpatterns.jpと、ニューヨークのWebサービス会社RustyBrickのCEOであるBarry Schwartz氏とのタイアップがあります。これにより、ユーザーに優位な選択を促すべく、ダークパターンの問題を浮き彫りにし、対策を講じることを目指しています。
タイアップの背景
今回のタイアップは、Googleの広告デザインポリシーの更新に基づいています。この中では、一部のボタンデザインが意図的に分かりにくく、ユーザーに誤ったクリックを促すことが問題視されています。新しいポリシーは、悪質なデザインに対する具体的な対策を示しており、Barry Schwartz氏はその解説を通じて多くの企業やユーザーに理解を促しています。
ディセプティブパターンとは
ディセプティブパターン、またはダークパターンとは、サイトのデザインによってユーザーを無意識のうちに不利益な行動に誘導する手法を指します。具体的には、同じようなデザインのボタンが複数存在し、一つは本来の目的を果たすが、もう一つは誤解を招くような広告であるといった事例があります。このような手法は「再生ボタン詐欺」とも呼ばれ、一時的に企業の利益を上げることがあっても、長期的にはユーザーの信頼を損ない、多くの消費者トラブルや法的リスクを引き起こす要因となることがあります。
昨今、世界各国でこういったダークパターンへの規制が進んでおり、企業は誠実にデザインすることが急務とされています。そこで、Darkpatterns.jpは、企業がこのような規制に適応できるようにサポートを行っていきます。
タイアップの主な取り組み内容
このプロジェクトの中で、以下の三点について詳細に解説されます。
1.
Googleが発表した新たな広告デザインポリシー についての解説が行われます。特に、ユーザーにとって分かりにくいボタンデザインに対しての制限が強化されたことが強調されます。
2.
実際の広告事例の紹介 では、「再生ボタン詐欺」などの危険なデザインの具体例を通じて、そのリスクを詳細に解説します。
3.
ポリシー施行のタイミングと対策 についても明確にされ、新しいルールがいつから適用されるのか、違反時の対応についての情報が提供されます。
Barry Schwartz氏について
Barry Schwartz氏は、RustyBrickのCEOであり、1994年から多くの企業をテクノロジーの観点から支援してきました。また、検索エンジン関連の情報源として有名なSearch Engine Roundtableの創設者でもあり、業界イベントでの講演も頻繁に行っています。知識と経験をもとに、彼は今回のプロジェクトに貢献しています。
Darkpatterns.jpの抱負
今回の提携を通じて、Darkpatterns.jpを運営する株式会社オレコンの代表、山本琢磨氏は、ダークパターンの利用が短期的な利益を上げることはあっても、長期的なユーザーの信頼を失うリスクがあることを警鐘としています。私たちは、企業が誠実なデザインにシフトし、持続可能な成長を促すための支援を行うことを目指します。
さらに、Darkpatterns.jpは、消費者のリテラシーを向上させ、ダークパターンの撲滅に向けて様々な情報を発信していきます。