Luupと渋谷区、S-SAP協定締結の意義
渋谷区にある株式会社Luupは、2023年11月7日にこの地域に拠点を置く企業や大学と協力し、地域の課題解決を目指す公民連携制度「S-SAP(シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー)協定」を締結しました。この協定は、地域の安心安全な生活環境を実現し、災害時の連携を深めることを目的としています。
Luupの成長と地域貢献
Luupが渋谷区でマイクロモビリティシェア「LUUP」をスタートさせたのは2020年のこと。以来、国内で15,300カ所以上のポートを設置し、地域密着型の短距離移動インフラを構築してきました。この成長の背景には、地域の社会課題を解決するためのさまざまな活動があります。
これまで、Luupは「渋谷グッドマナープロジェクト」の一環として、環境に配慮したごみ拾い活動を行ったり、ハロウィンや年末年始におけるポートの利用を一時停止する取り組みを行ってきました。また、地域の教育活動にも貢献し、探究学習「シブヤ未来科」への協力など、多彩な分野で地域に貢献しています。
S-SAP協定の内容
新たに締結したS-SAP協定では、以下の項目に関して協働で取り組みます:
1.
次世代育成に関する支援
地域の未来を担う子どもたちの育成支援に力を入れ、教育機関との連携を強化します。
2.
災害対策に関する支援
災害発生時の迅速な対応と、地域住民の安全確保に向けた取り組みを進めます。
3.
安全安心なまちづくりに関する支援
通行の安全性を高めるための啓発活動やインフラ整備を行います。
4.
環境保全に関する支援
環境への配慮を忘れず、地域の自然環境を守ります。
5.
観光に関する支援
渋谷の魅力を発信し、訪れる人々に快適な環境を提供します。
業務内容にはこれらの他にも、相互に連携が必要と認められる事業を対象としています。
重要な連携
渋谷区長である長谷部 健氏は、「この協定を締結することで、地域の交通安全や災害対策における努力がさらに強化され、区民福祉の向上が図られる」とコメントしています。また、Luupの代表取締役CEOである岡井 大輝氏も、「創業地である渋谷区との協定を締結できたことは大変光栄に思います。自治体の理解と協力が必要不可欠であり、今後も多方面での課題解決に取り組む所存です」と述べています。
今後の展望
協定締結を契機に、交通ルールの遵守や安全な利用を促進すべく、アルコール検査機を用いた飲酒者利用制限の実証実験も計画しており、地域住民の安心・安全な移動を実現するために取り組む姿勢を示しています。
このように、Luupと渋谷区は地域の未来を見据え、協力して様々な社会的課題に取り組むことで、住みやすい環境を築いていく意向を示しています。地域の皆さまの快適でより良い生活を目指すLuupの動きに、今後も注目していきましょう。