日本ストライカーが膝関節治療向け新製品を発売、医療現場に革新をもたらす

日本の膝関節治療に新たな選択肢が登場

日本ストライカー株式会社が、2025年1月から新しい商品を市場に投入することを決定しました。この製品は、日本の臨床ニーズに合致した高位脛骨骨切り術（HTO）に対応した「PHiTO（ファイト）プレートシステム」および「HoKneFill（ホネフィル）人工骨」です。これらの製品は、全国の整形外科向けに販売され、特に膝の変形性関節症に悩む患者さんたちの治療に寄与することを目指しています。

新製品の背景と意義

高齢化が進む日本では、毎年約10万件もの人工膝関節置換術が行われている一方で、若い受療者には関節温存を重視したHTOが注目されています。日本ストライカーの新製品は、こうした医療現場のニーズをしっかりと捉えており、特に日本人の骨格に適合した設計が魅力です。

HTOにおいては、脛骨の近位部に切り込みを入れ、その部分を正しい角度で固定するための「プレート」と、骨の再生を助ける「人工骨」が必要です。今回の「PHiTOプレートシステム」は、L字型のデザインを採用し、機能軸の補正や術後の安定性を確保しています。また「HoKneFill人工骨」は、荷重をしっかりと支えつつ、早期の骨組織再生を促進するための素材と構造になっています。

製造委託契約と製品ポートフォリオの拡充

製造はHOYA Technosurgical株式会社との提携により行われ、販売名の付与と流通は日本ストライカーが担当します。これにより、膝関節の治療における製品ポートフォリオがますます充実し、トータルソリューションを提供できる体制が整いました。日本ストライカーは、かねてより整形外科分野での革新に力を入れており、ロボティックアーム手術支援システムなどの先進技術を取り入れた商品群を展開しています。