YUGEN Galleryの寄付活動
2025-03-05 10:45:18

南青山のYUGEN Galleryが能登半島地震復興へ寄付を実施

現代アートが温かい思いを形にする時。東京・南青山に位置するYUGEN Galleryが、2025年1月18日から2月2日までの期間に行った「蓮井幹生+錦山窯コラボレーション展『朽ちゆく果てにも美は宿る』」を通じて、能登半島地震復興支援に向けた寄付活動を展開しました。この展覧会により集まった329,688円の寄付金は、公益財団法人ほくりくみらい基金の「能登とともに基金」に納付されました。このメッセージは、被災された方々への心からの祈りと、協力してくださった皆様への感謝の気持ちが込められています。

展覧会の概要


本展は、伝統的な九谷焼の窯元である錦山窯と、写真家の蓮井幹生による新たなコラボレーションが特徴です。錦山窯は小松市で110年以上の歴史を誇り、これまでに数々の名工たちによって美しい九谷焼作品が誕生してきました。しかし、能登半島地震によって多くの作品が損なわれました。蓮井はその中から割れ・欠けた国宝級の作品を捉え、17点の写真作品として展示しました。これらの作品が展示されることで、損傷の中に潜む「美」を新たに発見する機会を提供しています。

アーティスト・パフォーマンスの紹介


蓮井幹生は1955年に東京都に生まれ、元々はアートディレクターとして活動していましたが、独学で写真の道に進みました。彼の作品は海外でも高い評価を得ており、フランス国立図書館にも収蔵されています。展覧会の初日には、蓮井と錦山窯の吉田幸央氏、吉田るみ子氏が対談を行い、損傷した陶器に宿る美について深く語りました。

さらに、音楽と舞踊のパフォーマンスも行われ、石川県金沢市出身のダンサー・上村なおかさんと、神戸市出身のオーボエ奏者・三輪あかねさんが出演。地震を経験した二人は、その体験を通じて「朽ちゆくものにも美は宿る」というメッセージを表現しました。このような出会いは、震災を乗り越え、前を向いて生きる人々の祈りのような感覚を呼び起こします。

展覧会の巡回について


この展覧会は、2025年3月8日から3月23日まで、YUGEN Gallery FUKUOKAにて巡回されます。入場は無料で、より多くの方が作品とアーティストのメッセージに触れることができます。詳しい情報は公式ウェブサイトをご確認ください。現代アートを通じて、私たちは何を感じ、どう共感し合うのか。その思索を促す展覧会は、今後の私たちにとっても大きな意味を持つことでしょう。

アートがもたらすパワーを感じると共に、私たち自身の思いをどのように行動に変えていくかが、今後の大きなテーマになりそうです。YUGEN Galleryの活動は、地域の復興支援を考えるきっかけを提供し、アートの力を再認識させてくれると共に、あらゆる人々が持つ美に触発される機会を与えてくれます。


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