J.D. パワー 2025年 日本自動車商品魅力度調査
自動車業界における各ブランドの魅力度が明らかになるこの調査は、2025年度においても行われ、その結果が発表されました。調査は、2025年5月から6月にかけて新車購入者を対象に実施され、顧客自身の使用体験を踏まえた評価が求められます。この15回目となる調査では、全体の評価ポイントは前年と同じ668ポイントという結果が示されましたが、ブランド間での格差は依然として大きく、多くの方々が関心を持っています。
全体スコアは横ばい、ブランドごとの差が目立つ
調査の結果、全体のAPEALスコア(商品魅力度評価)は668ポイントという結果が得られ、前年と同じ水準を保ったものの、各ブランドごとのスコアには大きな違いが見られました。特に、マスマーケットブランドでは、スバルが最も評価が高い687ポイントを獲得し、その魅力を証明しました。また、トヨタ、レクサス、スズキ、ホンダ、三菱もそれぞれ高評価を得ており、特にトヨタのハリアーやレクサスRXは品質が高く評価されています。
外観の魅力度が低下傾向
自動車の商品魅力度を測る指標の中で、最も評価が高かったのは「外観」項目の741ポイントですが、前年から7ポイントの低下が見られました。このことは、外観デザインが多くの消費者にとって重要な要素である一方で、その評価が低下したことの懸念を示しています。
PHEVの魅力が上昇中
興味深いことに、電動化車両、特にプラグインハイブリッド車(PHEV)の評価は大きく向上し、前年から23ポイントの増加で753ポイントに到達しました。これは、従来のガソリン車やディーゼル車(ICE)と比較しても、その魅力度が100ポイント以上上回っています。燃費や航続距離、安全性においても、PHEVがICEを上回る評価を得ていることから、今後の市場においてSECやHEVが主流になる可能性が高まっています。
ブランドランキングのハイライト
調査結果によると、各セグメントにおいても様々なブランドがトップ評価を獲得しています。軽セダン部門ではスズキのラパン、コンパクトSUVはレクサスのLBX、ミニバンはトヨタのヴェルファイアとなっており、ブランドごとの特色が反映されています。このように、各車両モデルごとに高評価を得ることで消費者の期待を超える商品を提供しています。
今回の調査結果を通じて、日本市場における自動車商品の魅力や、消費者がどのような価値を求めるのかが明確に浮かび上がります。スバルやトヨタがリーダーシップを発揮する一方で、今後の展開に注意が必要です。今後の自動車市場は、PHEVの進化や新技術の投入によって新たな価値が生まれ、競争が熾烈になることが予想されます。その中で、消費者は様々な選択肢を持つことができるでしょう。これからの自動車業界の動向にも注目が集まります。