オリエンタルランドとフォーステックが手を組み、持続可能な社会を実現へ

オリエンタルランド・イノベーションズとフォーステックの資本提携の背景

2023年9月、オリエンタルランド・イノベーションズとフォーステックは、持続可能な社会を実現するための重要な第一歩として、資本提携を発表しました。この提携は、環境問題解決を目指すものであり、双方の強みを活かして社会課題に取り組んでいくことが目的です。

ゴミ問題への対応

都市部や観光地では、ゴミに関する問題が顕著になっています。特に、ゴミ箱の不足やポイ捨てが問題視されています。加えて、少子高齢化に伴う人口減少が進む中で、効率的なゴミ回収の方法を模索する必要があります。労働条件が厳しいゴミ回収の業界では、人材の採用や定着が大きな課題です。また、適切に管理されていないゴミは、河川を通じて海洋へ流出し、海洋プラスチック問題を助長しています。実際、「海ゴミの約8割は街から流出したもの」とも言われており、街でのゴミ管理が海洋汚染防止に直結します。

このような背景から、今回の資本提携では以下の点に焦点を当てています：
1. 街の美観維持
2. 都市環境の改善
3. ゴミ回収の効率化
4. 温室効果ガスの削減
5. 廃棄物の資源化

これらの取り組みを通じて、持続可能な社会の実現を目指していきます。

IoTスマートゴミ箱「SmaGO」

提携の中核をなすのが、フォーステックが提供するIoTスマートゴミ箱「SmaGO」です。このゴミ箱は、クラウドを通じてリアルタイムでゴミの堆積状況を把握でき、ゴミ箱内のセンサーがゴミを検知し、溜まると自動で圧縮します。この機能により、限られたスペースを有効に活用し、効率的なゴミ回収が可能です。

また、このゴミ箱は上部にソーラーパネルを搭載しており、電気代なしで運用できます。広告メディアとして活用することで、企業のCSR活動とも結びつける新たなビジネスモデルを展開しています。

企業のコメント

フォーステックの代表取締役社長、竹村陽平氏は、「この提携により、より効率的なゴミ回収やリサイクル率の向上を推進し、オリエンタルランドグループと共にサーキュラーエコノミーを実現していきたい」と述べています。
オリエンタルランド・イノベーションズの豊福力也氏も、「フォーステックの「ゴミ問題を解決したい」という想いに共感し、今回の出資を決めました。共に新たなソリューションを探求していくことを嬉しく思います」と熱意を表明しました。

まとめ

今回のオリエンタルランド・イノベーションズとフォーステックの資本提携は、環境問題に対する新たなアプローチとして注目されています。効果的なゴミ管理や循環型社会の実現に向けた具体的な取り組みが進む中、両社がどのような成果を挙げていくのか、今後の展開に期待が寄せられています。私たちの生活や街が、より持続可能な方向へと進化していくことが求められる時代において、今回の提携はその一助となることでしょう。