新株予約権の行使価額調整について
2025年5月1日開催の取締役会において、新株予約権の行使価額が調整されることが決定されました。この調整は、株主平等原則に基づくものであり、主に新株の発行や株式償却が行われた際に必然的に発生するものです。
行使価額の調整の意義
新株予約権の行使価額調整は、株主の持ち分が希薄化することを防ぐために行われます。例えば、株式を2分割するケースを考えてみましょう。この際、発行済株式数と同等の新株が発行され、結果として100%の希薄化が生じます。このため、行使価額は半分に調整されます。一般的には、発行済株式の数に応じて行使価額も調整されるため、株主は不利益を被ることはありません。
希薄化が10%の場合は、行使価額は90%に調整され、逆に10%の自社株買いによる償却の場合は、行使価額は110%に調整されるのが通常の流れです。このように、行使価額の調整は、株主の権利を守るための重要なプロセスとなります。
適用日について
今回の調整は、2025年5月2日以降に適用されることとなります。これにより、新株予約権を行使する際の価格が新たに定められるため、株主の皆様には適切に情報を把握していただきたいと思います。
変更の背景
この調整が実施される背景には、2024年5月30日及び2024年8月29日の取締役会で決議された第三者割当による新株式の発行、さらに2025年2月26日と2025年2月20日に行われた取締役会での決議が影響しています。それらの決議では、新株予約権や新株予約権付社債の発行要項に定める行使価額や転換価額を調整することが必要とされています。
代表取締役のコメント
代表取締役の小松周平氏は、今回の調整は特定の株主に有利に働くものではなく、全株主に対して公平であることを強調しています。特定の株主だけが不利益を被らないよう、透明性のある発行要綱に従ったものであり、Moving Strikeの修正とは異なるということを理解してほしいと述べています。これにより、今後の株主との信頼関係を築くための重要なステップとなります。
まとめ
株主の皆様にとって、今回の新株予約権の行使価額調整は重要な意味を持ちます。適用日や調整理由をしっかりと理解し、今後の株式運用に活かしてください。社は透明性をもった運営を続けていく所存ですので、引き続きご理解とご協力をお願いいたします。