KongとTISの提携について
最近、APIマネジメント分野のリーディング企業であるKong株式会社(以下、Kong)とTIS株式会社(以下、TIS)が提携を結び、販売パートナー契約を締結したことが発表されました。この提携は、日本における企業のAPI活用を加速させ、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を助けるものです。
APIの重要性の高まり
近年、急速に進化するテクノロジーの中で、企業がAPIを効果的に活用することが求められています。生成AIの導入やクラウド環境の多様化により、APIを使ったアプリケーションやデジタルサービスの展開が進んでいますが、同時にAPI管理に関する課題も増加しています。これには、マルチクラウド環境でのAPIの複雑な管理やセキュリティリスクの増大、API標準化の遅れなどが含まれます。
Kongは、このような難題をクリアするために、APIの構築・運用・管理を最適化するためのソリューションを提供してきました。TISとの提携により、両社の強みを結集し、企業がAPIを効果的に活用できる環境を整えていきます。
提携のメリット
この提携によって、以下のような具体的なメリットが企業に提供されます。
1.
専門チームによる包括的支援: Kongの豊富なAPIマネジメントの専門知識を生かし、TISによるサポートが加わることで、企業のAPI戦略の立案から導入、運用までをワンストップで支援します。
2.
信頼性の高いAPI活用支援: TISの金融、および公共分野での実績と結びつけることで、高度なセキュリティ要件を満たす堅牢なAPI管理が可能となります。これにより、24時間365日の安定運用を実現し、幅広い業界のデジタル変革を加速することが期待されます。
3.
スケーラブルなAPI環境の構築: Kongのプラットフォームにより、大規模かつスケーラブルなAPI環境が提供され、クラウド・オンプレミスを問わず企業の成長に応じた管理が可能になります。新しいデジタルサービスの創出を支援します。
今後の展開
KongとTISは、今後も国内のAPIビジネス市場における課題に対して解決策を提供していく予定です。特に、2025年4月には新しいサービスとして、APIゲートウェイを介して処理されるリクエストやレスポンスのログを分析し、ユーザーのAPIビジネス状況を可視化するサービスを開始します。
さらに、2025年3月19日には、マルチクラウド時代のAPI管理に関するウェビナーも共催する予定です。
経営者のコメント
TISの黒田氏は、「Kongとの提携により、API活用の支援メニューがさらに充実し、顧客が直面する複数のクラウドやセキュリティに関する課題に対応できるようになる」と希望を述べています。一方、Kongの有泉社長は、「今回の提携が日本企業のDX推進に大きく寄与する」と確信を伝えています。APIの活用が今後の競争力に直結する重要な要素であることを強調しています。
このような取り組みを通じて、KongとTISは、API活用を通じて日本の企業が新たな成長を遂げる手助けをしていくことでしょう。彼らの協力によって、日本におけるAPIマネジメントが新たな時代へと進化することが期待されます。