研究機器レンタル
2025-08-17 18:28:19

岡山大学と日本電子が革新的な研究機器レンタルプラットフォームを設立

岡山大学と日本電子が共創する新たな研究機器レンタルプラットフォーム



2025年7月25日、岡山大学と日本電子株式会社は、研究機器のレンタルプラットフォーム「Shared Transformation(SX)プラットフォーム」の設立を発表しました。この取り組みは、文部科学省での記者会見で発表され、岡山大学の那須保友学長と日本電子の大井泉CEOがその想いを語りました。

研究環境の課題とSXプラットフォームの必要性



日本の国立大学が抱える研究環境の悪化は深刻です。特に、研究機器の購入、修理、撤去にかかる費用が大きな負担となっており、多くの研究者が十分な資源を得られない状況にあります。この課題解決のために、SXプラットフォームは「買う」から「借りる」という新たな選択肢を提供します。

「SXプラットフォーム」の特長は、設置費、保守費、修理費、撤去費の不要という点です。この仕組みにより、研究者は最新の機器を手軽に利用できるようになり、研究の効率と質を向上させることができます。

プラットフォームの運営体制



SXプラットフォームは岡山大学が事務局を務め、国内の大学、高専、公設試、国立大学研究開発法人などを対象としています。日本電子がその中心的な役割を果たし、最新の研究機器を提供します。プラットフォームの利用促進のため、8月中は周知活動を行い、9月からは参画機関を募集する予定です。

研究の質向上に向けた取り組み



SXプラットフォームは、研究機器のレンタルに留まらず、技術職員のスキル向上や人材育成にも寄与します。研究者は常に新しい機器を利用できる環境でスキルを磨き、研究の質を向上させることが期待されます。さらに、プラットフォームは中古研究機器の市場拡大にもつながり、より多くの機関がアクセスできるよう支援します。

岡山大学のビジョン



那須学長は、SXプラットフォームの意義について「日本の研究環境の改善に寄与する手段として、常に最新の技術を利用できる仕組みが必要だ」と語りました。また、世界との競争に勝つためには、研究機器の老朽化を避け、効率的な研究環境を整えることが重要だと強調しています。

日本電子の大井社長も賛同し、「SXプラットフォームは岡山大学と日本電子のものではなく、国全体の研究環境を支えるものだ」と述べました。このプラットフォームは、日本の科学技術やイノベーションを推進するための重要な枠組みと位置付けられています。

まとめ



SXプラットフォームは、研究機器の利用にかかる経済的な負担を軽減し、研究環境の改善を目指す新しい試みです。岡山大学と日本電子の共同作業によって創出されたこのプラットフォームは、研究者たちに新たな可能性を提供し、日本全体の科学技術の発展を促す鍵となるでしょう。参加機関の拡大により、さらなるイノベーションの成果が期待されます。


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