自動運転トラック実証
2025-10-23 12:36:50

印刷用巻取紙を自動運転トラックで幹線輸送-新たな物流システムの実証開始

自動運転トラックによる新たな物流の未来



東京都中央区に本社を置く王子物流株式会社と、同じく東京都千代田区にある株式会社T2が共同で、2025年10月に印刷用の巻取紙を自動運転トラックで輸送する実証を開始します。これは関東から関西に向けた高速道路で行われる予定で、トラック輸送における新たな手法を模索する試みとして注目されています。

背景と目的



近年、運送業界は「2024年問題」に直面しており、ドライバー不足が深刻な課題となっています。この影響で、中長距離輸送の効率が低下する懸念があります。王子物流は、その打開策の一環として自動運転トラックを導入し、今回の実証に至りました。これにより、効率的かつ持続可能な物流体制の構築を目指しています。

実証の概要



この実証は、2025年10月23日から開始され、王子物流の有明倉庫(東京都)と安治川倉庫(大阪府)を結ぶ区間で行われます。計4回にわたって実施され、王子物流が巻取紙の提供を行い、T2が全体のマネジメント及び実験用車両を提供する役割を担います。輸送される巻取紙には、一本あたり1トン以上の重さがあるものも含まれており、安全性やオペレーションの持続可能性を検証することが目的です。

自動運転技術のレベル



今回の実証では、ドライバーが乗車し、レベル2に相当する自動運転で行われます。具体的には、貨物を積載した状態での走行ルートの検証や、オペレーションパターンの有効性を検証する内容になっています。自動運転トラックによる幹線輸送サービスの実現に向けての第一歩と言えるでしょう。

将来的な展望



両社は本実証の結果を基に、自動運転技術のレベル4導入を検討しており、今後の物流システムにおける新たなサービス展開を視野に入れています。自動運転トラックの普及が進めば、ドライバー不足の問題に対して大きな解決策となるだけでなく、輸送効率やコスト面にも良い影響を与えることが期待されています。

企業情報



王子物流株式会社は1961年に設立され、運送や倉庫業を中心に多岐にわたる事業を展開しています。一方、株式会社T2は2022年に設立され、自動運転システムの開発を手掛けており、今後の自動運転トラックによる幹線輸送サービスの進化が期待されます。自動運転トラックによる輸送の実証は、物流業界に新しい風を吹き込む試みであり、今後の展開に目が離せません。


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