高齢者向けアプリ『凄いTodo』を誕生させた背景とは？

高齢者の日常生活を支えるために開発されたシニア向けアプリが増えている中、Foodmenu.world株式会社の新作『凄いTodo』が話題を集めています。このアプリは、従来のシニア向けアプリシリーズに新たに加わるもので、シンプルさと使いやすさを重視して開発されています。しかし、なぜこのアプリはシニアシリーズの一部としてリリースされることがなかったのか、開発の背景には興味深いストーリーがあります。

シニアアプリの進化

Foodmenu.world株式会社は、シニア世代向けのアプリシリーズを展開しています。これまでに『シニアメモ』『シニアカレンダー』『シニア脳トレ』『シニア電卓』『シニア日記』といったアプリをリリースしており、どれも高齢者が安心して使用できるよう大きな文字とシンプルな操作性が特徴です。

特に『シニア電卓』や『シニア日記』は、開発に際して弱視の方やスマートフォン操作が苦手な方を意識し、視認性を重視した設計がなされています。代表は、これらのアプリが予想以上の反響を得たことから、新たにやることリストを管理する『凄いTodo』の開発に着手しました。

シンプルさの追求

『凄いTodo』の開発において、代表が重視したのは「シンプルであること」。シンプルさとは余計な機能を削ぎ落とし、使いやすさを追求することです。代表はこの原則を守りつつ、高齢者にとって使いやすい機能をどのように搭載するかを考えました。以下は、その一部です。

- タスクの管理: 基本的なタスクの追加と削除はもちろん、完了のチェック機能を搭載。
- サブタスクの追加: 大きなタスクの中に小さなタスクを加えやすくするために、サブタスク機能を追加。
- メモ機能: タスクに関連する情報（例えば病院の住所など）をメモできる機能。
- 通知機能: タスクが近づいた際にリマインドされるような仕組み。

機能の拡張

開発途中で得た「シンプルさを保ちながら便利な機能を追加していく」という思いつきから、さまざまな機能が追加されていきました。タスクを管理する過程で、ユーザーがタスク完了まで辿り着けるような仕組みが必要であったためです。これにより、ただのメモ帳としてではなく、実際にタスクを実行に移せる道具としての機能が強化されました。

特に重要だったのは「やり忘れを防ぐための工夫」。例えば、カレンダー機能を追加し、今後のタスクを見える化することで、タスクの達成を促す手助けを行っています。また、過去に登録したタスクを振り返ることでやり忘れを防ぐ仕組みも整えられました。

お詫びと新たな決意

代表は、自らが開発したアプリをシニア向けとしてシンプルに仕上げようと努めたものの、最終的にはその性能が高く、シニアだけでなく多忙な社会人や学生にとっても便利なアプリになってしまったことに、自覚的な葛藤を抱えました。その結果、シニアシリーズとしてはリリースせず、「凄いTodo」という名称で独立したアプリとして発表しました。これにより、機能の豊富さを伝えることができ、幅広いユーザーに使ってもらうことを目指します。