南蛮屏風展示
2025-03-07 15:36:34

南蛮屏風の高精細複製品、長崎で特別展示決定!

南蛮屏風の高精細複製品、長崎で特別展示決定!



長崎県が誇る文化財である「南蛮屏風」の高精細複製品が、2025年3月8日から3月16日までの期間、長崎歴史文化博物館で一般公開されます。この展示は、キヤノン株式会社と特定非営利活動法人京都文化協会の共同プロジェクトである「綴プロジェクト」の一環として行われます。

南蛮屏風とは?


「南蛮屏風」は、日本に初めてヨーロッパの文化がもたらされた時代を象徴する重要な作品です。16世紀後半から17世紀初頭にかけて制作されたこれらの屏風は、当時の日本と欧米間の交易の様子を描かれており、その多様な人物描写と壮大な風景が特徴です。特に一枚の屏風には300人以上の人物が描かれ、南蛮船の周りにうねる荒波が生き生きと表現されています。

本作品は桃山時代に描かれ、日本と外国の文化交流をリアルに伝える貴重な証言でもあります。二つの屏風に分かれた構図は、左側に南蛮船と交易品、右側に上陸した南蛮人の姿を描いており、観る者を当時の活気ある交流の場へ誘います。特に、この作品は江戸時代の文化人、永見徳太郎のコレクションとしても知られており、彼が南蛮屏風の研究に情熱を燃やす原動力となった作品でもあります。

高精細複製品への道


この度展示される高精細複製品は、キヤノンの最新技術を駆使して制作されました。原作をフルサイズミラーレスカメラ「EOS R5」で撮影し、独自のカラーマッチングシステムを用いて画像処理を行いました。さらに、12色の顔料インクを使用した大判インクジェットプリンターで出力され、京都の伝統工芸士によって金箔などの装飾が施されています。これにより、オリジナルに限りなく忠実な再現が実現しました。

展示情報


寄贈された複製品は、長崎歴史文化博物館のエントランスホールに展示されます。この展示は撮影が可能で、ガラスケース無しで近くで鑑賞できることが特徴です。入場は無料ですが、常設展は別途観覧料が必要となります。この機会に、歴史的な文化財との対面を楽しんでください。

さらに、この複製品は展示後も長崎歴史文化博物館内の常設展で継続して展示される予定です。また、県内での特別展示や地域連携による教育プログラムでも活用されることが計画されています。

「綴プロジェクト」について


「綴プロジェクト」は、キヤノンと京都文化協会が2007年から推進している文化支援活動で、日本の貴重な文化財を忠実に再現した高精細複製品を制作し、寄贈先で一般公開することを目的としています。これまでに60作品以上もの複製品が制作され、文化財の魅力を広く伝える手助けをしています。

詳細は「綴プロジェクト」の公式ウェブサイトをご覧ください。 綴プロジェクト公式サイト
長崎県にて、南蛮屏風の魅力に触れる貴重な機会をお見逃しなく!


画像1

関連リンク

サードペディア百科事典: 南蛮屏風 長崎歴史文化博物館 高精細複製品

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。