次世代を担う小学生たちの熱い思い
2025年11月9日、東京の六本木で「海の働く!バナナキッズ 発表会」が開催され、全国から選ばれた30名の小学生が集まりました。このイベントは、一般社団法人海と日本プロジェクトin東京の一環として行われ、海事産業における担い手不足の深刻さを背景に、その未来を担う若者たちが自身の調査成果を発表する場となりました。
幅広い職業のトピックが登場
参加者たちは「海のお仕事調査レポート」を通じて、海に関連する多様な職業について研究し、その魅力や社会的意義、さらには自らの夢を熱心に語りました。例えば、「大型船の船長」としての職業への憧れや、「水族館の飼育員」に関する発表もあり、子どもたちが身近に感じる職業から、伝統技術を受け継ぐ「かつお節職人」や、特異な知識を要する「海の巨大生物の模型士」といった職業についても多様な情報が共有されました。発表の中では、衣装や小道具、さらには生演奏を交えて、観客を魅了する演出が強く印象に残りました。
お互いを高め合う交流の場
プレゼンテーションの後は、参加者同士による質疑応答の時間が設けられ、子どもたちは互いの発表に対して熱心に質問をし合いました。思わず大人でも驚くような専門的な質問が飛び交い、発表者たちも自信を持って壮大な夢を語る姿が見受けられました。また、交流タイムには持参した道具や標本を使って意見を交換し合い、互いの考えを深める充実した時間が流れました。
参加者の声が響く
子どもたちと保護者からは、発表会に参加したことへの感謝の声が多く寄せられました。小学生たちは様々な夢を持った仲間に出会えたことに刺激を受け、何よりも自分の主張を堂々と発表できたことに満足感を覚えているようでした。「自分が思っていた以上に、工夫と努力が必要だと感じた」と話す子もいました。保護者からも、子どもたちが海に情熱を持つ姿に感動し、未来の海事産業を支える子どもたちを応援したいという声が上がりました。
未来に繋がる活動
この発表会は、海と日本のプロジェクトが掲げる「海を未来へ引き継ぐ」活動の一環です。次世代を担う子どもたちが海に関する職業を知り、その素晴らしさを発信することで、環境問題に対する意識向上にも繋がります。子どもたちが自らの調査を通じて得た学びを、社会全体が大切にするきっかけを生み出しています。
今後も、全国の小学生たちが海に対する理解を深め、それを実践する機会が増えることが期待されます。このような発表会が、海と共に未来を考える一歩となることを願っています。