片づけが幸福度を高める!家庭力アッププロジェクトの新たな調査結果
株式会社Homeportが実施した『LCS白書2025』の調査結果が、家の整頓が幸福度に与える影響を見事に浮き彫りにしました。家庭力アッププロジェクト®を受講した242名の卒業生に対し行ったアンケートから、片づけがもたらすポジティブな変化が明らかになったのです。
家が整うと、幸福度が向上する
調査によると、家庭力アッププロジェクト受講前の幸福度スコアは平均4.9ポイントでしたが、受講後には8.1ポイントに上昇。これは受講を経ておおよそ1.6倍も幸福度が上がったことを示しています。「片づけ」が心理的なウェルビーイングの回復に寄与することが確認され、具体的には「気持ちが穏やかになった」「家族と話す時間が増えた」「自分を大切に思えるようになった」という喜びの声が多く寄せられました。
家庭内の見えない負担を整えることが幸せの第一歩
調査では自己幸福度を「気持ちや感情面」「家族関係」「仕事」「お金」「健康」「時間」「未来」に分け、それぞれの満足度を計測。受講後にはすべての項目でポイントが増加しており、特に共働きの家庭や育児、介護といった現代の複雑な生活環境で浮かび上がる「見えない負担」に焦点を当てる必要があることが示されました。
約70%の respondents が「家事や片づけの負担が心身のストレスになっていた」と回答。また、「家庭と仕事の両立が難しい」と感じる理由として、体力やメンタル、家事・育児の負担が大きいことが分かりました。こうしたストレスを軽減するための取り組みが重要であり、家庭内での協力やコミュニケーションが解決へと導く鍵であることが示唆されます。
幸福度が企業の人的資源へ
個々の幸福度が企業の生産性に与える影響も無視できません。様々な研究から、幸福度の高い社員は生産性が高く、離職率も低下することが分かっています。たとえば、英国のワーウィック大学の研究では、幸福度を高めた社員は生産性が約12%向上するとされています。また、Gallup社の国際調査では、エンゲージメントの高い社員は生産性が1.3〜1.5倍、離職率も43%低くなっています。このことから、個人の幸福度が企業全体の成果に直結する重要なリソースであることが述べられます。
Homeportのアプローチ
株式会社Homeportは、家庭=暮らしの基盤であり、その整備が個人のキャリアや企業の生産性に良い影響をもたらすことを広めています。家庭を整理整頓する力は、自己管理能力やチームワーク力といった、組織が求めるスキルと一貫するものです。現在も多くの卒業生が家庭力アッププロジェクトを通じて、自身の幸福度を実感し、家族間のコミュニケーションが改善されたことを報告しています。
一方で、家庭と仕事の両立に悩む人は少なくなく、時間がない中での学び直しの必要性が叫ばれています。Homeportは、制度や仕組みではなく、生活者視点からのアプローチを模索し、家庭を支援することで社会全体の幸福度向上に寄与することを目指しています。
結論
今回の調査結果からも確認できたように、家庭内の小さな変化が社会全体を動かす原動力になり得ることを私たちは理解しています。家庭から生まれた「整える力」を企業や社会に繋げ、誰もが安心して力を発揮できる未来を築いていくことが私たちのビジョンです。アプローチを続けることで、家庭と社会との架け橋としての役割を果たしていきたいと考えています。