虎ノ門KTビルの再生計画が始動
虎ノ門五丁目に新たな住まいが誕生します。日鉄興和不動産株式会社が推進する「虎ノ門KTビル建替え事業」が、東京都港区の認可を受け、正式に「虎ノ門KTビルマンション建替組合」が設立されました。本記事では、この新たな事業の詳細をお伝えします。
1. 建替えの経緯
虎ノ門KTビルは1979年に完成した地上10階建ての複合用途マンションで、住戸24戸に加え、店舗事務所1区画を擁しています。位置は東京メトロ日比谷線の「神谷町」駅から徒歩わずか1分と、アクセスの良さが魅力です。しかし、近年、2013年に行われた耐震診断で「倒壊または崩壊の危険性が高い」との結果が示されました。これにより、老朽化や修繕積立金の不足など、様々な問題を抱えることに。
そのため、建物の再生を本格的に検討し始めました。これらの課題の解決のためには、建替えが必要と判断され、2024年12月に行われる建替え決議集会での承認を経て、権利者全員の参加による建替組合の設立が決まりました。
2. 共同建替えの特徴
新しい虎ノ門KTビルの計画では、狭小地で不整形という土地の特性を活かすため、隣接地を取り込んだ共同建替えを行うことにしました。この取り組みによって、施工計画の見直しが可能となり、経済条件の改善を図ることができました。これにより、周辺土地の所有者とも合意が形成され、共同建替えの実現に至ったのです。
注意:今後の状況によっては計画が変更される可能性があります。
3. 事業概要
- - 所在地:東京都港区虎ノ門五丁目21番3、21番4(地番)
- - 交通:東京メトロ日比谷線「神谷町」駅 徒歩1分
- - 建替事業者:虎ノ門KTビルマンション建替組合
- - 事業手法:マンションの建替え等の円滑化に関する法律に基づく建替組合施行
- - 参加組合員:日鉄興和不動産株式会社
- - コンサルタント:元・建築マネジメント株式会社
4. 新しい建物の展望
建替え後は、
竣工予定:2029年3月
敷地面積:約368㎡
延床面積:約2,826㎡
構造・規模:RC造 地上14階
総戸数:45戸(全戸住宅)
新しい虎ノ門KTビルは、より住みやすい空間として生まれ変わります。
5. 日鉄興和不動産の取り組み
日鉄興和不動産は、これまで31件の建替え事業を成功に導いており、1986年には全国初の純住宅系マンションの建替えに取り組みました。また、業界に先駆けて「建替えの専門部署」を設立し、質の高い再生コンサルティング体制を確立しています。社会情勢の変化を注視しながら、より良い住環境の提供へ向けた取り組みを今後も推進していきます。
新たな虎ノ門KTビルの誕生が待ち遠しいですね。地域の皆様と共に歩んでいくこのプロジェクトに、ぜひ注目してください!