DUMSCOと関西医科大学、がん患者支援の未来を探る共同研究を発表
株式会社DUMSCOは、関西医科大学との間で、同社が提供するePRO(電子患者報告アウトカム)システム『ハカルテ』の利用実態に関する共同研究契約を締結したことを発表しました。この研究は、がん治療の現場における新たなアプローチの一環として位置づけられています。
近年のがん治療における課題
近年、がん治療においては、患者が自らの症状や生活の質を報告する「ePRO」が副作用の早期発見や生存期間の延長につながるとして注目されています。しかし、日本国内の臨床現場においては、高齢患者への対応や運用面での負担、そしてどの患者層に対してどのような報告項目が効果的かといった解析が十分には行われていないのが現状です。このような課題を解決するために、本研究が始まりました。
共同研究の目的と内容
本研究では、2024年にリリースされるePROシステム『ハカルテ』のデータを活用します。がんの種類、年齢、性別、治療法などの患者背景と、頻繁に報告される自覚症状やQOLに関する項目との関連性を分析し、より効果的なePRO運用の指針を策定することを目的としています。また、収集されたデータは今後のシステムの改善にも役立つ基盤情報として活用される予定です。
研究の詳細
- - 研究題目:がん薬物療法を受けている患者のe-PRO使用状況に関する後方視的研究
- - 研究期間:2025年12月1日から2027年3月31日
- - 共同研究体制:関西医科大学からは臨床腫瘍科センター教授の金井雅史氏が研究統括を務め、データ解析は助教の長田巧平氏が担当する。一方、DUMSCOからは取締役の若林尚文氏がデータ提供を行います。
未来への期待
DUMSCOは、この研究で得られた知見をもとに、より患者個々の状況に合った「患者中心のがん薬物療法体制」の構築を支援していく方針です。また、得られた解析結果に基づき、操作性の向上や医療関係者へのリアルタイムアラートの精度向上など、さらなる機能拡張が期待されています。
アプリ『ハカルテ』の特徴
DUMSCOが提供するアプリ『ハカルテ』は、患者が自分の健康状態を記録するためのツールです。このアプリは、臨床研究用の基盤を活かし、一般のがん患者が使いやすいように改修されています。その主な目的は、患者が自分の状態を把握し、より能動的に治療を受ける手助けをすることです。アプリは、詳細な体調記録や心拍変動(HRV)の測定機能を提供しており、患者の自己効力感を高めることを目指します。
今後は、受診アドバイスや、医療者への気軽な相談ができるチャット機能の追加、さらにはアピアランスケアに関する情報提供など、多岐にわたるサポート機能が計画されています。
DUMSCOについて
DUMSCOは、「持続可能なパフォーマンスをデザインする」というミッションのもと、データ分析やテクノロジーを駆使して課題解決に取り組む企業です。『ハカルテ』の他にも、セルフコンディショニングアプリ『Habitone』やストレス測定アプリ『ANBAI』、熱中症リスク判定AIカメラ『カオカラ』など多様な事業を展開しています。
詳細については、
ハカルテWebサイトや
公式noteをご覧ください。