十勝産乳酸菌の受賞
2025-07-02 14:22:27

十勝産乳酸菌が革命!パルメザンチーズ製造法が発明賞受賞

十勝産乳酸菌の革新技術が発明賞を受賞



株式会社明治が開発した「十勝産乳酸菌を用いたパルメザンチーズ製造法」が、令和7年度全国発明表彰で発明賞を受賞しました。この発明は、十勝産の生乳由来の乳酸菌を使用し、従来の様々な課題をクリアしつつ、本格的な長期熟成チーズの魅力を短期間で引き出すことができる画期的な技術です。

受賞の背景



発明賞受賞の報告が行われたのは、公益社団法人 発明協会による全国発明表彰の場において。この技術は、令和5年度に受賞した「ヨーグルトの脱酸素低温発酵法」に続く成果で、明治はチーズの食文化の多様化に寄与し、地域振興にも貢献しています。

発明の概要



この発明では、十勝産生乳から採取された乳酸菌「Lactobacillus fermentum OLL203697株」を活用し、通常2年以上かかる熟成が必要な長期熟成チーズを、わずか6カ月の熟成で実現。これにより、ここで生まれるチーズは、しっかりとした旨味と芳醇な香りを持つことが確認されています。

一例として、「明治北海道十勝パルメザンチーズ」にこの技術が活用され、10年以上にわたり多様な食体験を提供し続けています。この発明により、チーズ製造における乳酸菌の可能性が広がり、新たな研究のきっかけともなっています。

発酵の秘密



長期熟成チーズの代表的な存在である「パルミジャーノ・レッジャーノ」では、パイナップル様のフルーティな香気成分「パイン様エステル」が生成されることがよく知られています。明治が目指したのは、余計な熟成をせずともフルーティな香味を持つチーズを生み出すことであり、高品質なチーズをより短期間で作る技術の開発です。

新たな技術の発見



十勝産生乳から採取されたOLL203697株は、チーズ製造において他の乳酸菌と比べて顕著にパイン様エステル濃度を高める効果が確認されました。試作したチーズでは、OLL203697株を加えることで短期間でその成分が増加し、フルーティな香味を6カ月という短い熟成期間で実現することができました。

今後の展望



全国発明表彰は、大正8年から始まり、科学技術の向上と産業発展に貢献することを目的としています。明治の受賞は技術者・研究者の努力を称えるものであり、今後も革新が続くことが期待されています。明治の挑戦は、チーズ文化のさらなる発展と地域の振興につながることでしょう。

第二次世界大戦後の日本においても、チーズはさまざまな料理に使われ、食卓に彩りを加えています。この新しい製法によって、より多くの人々に新たなチーズの魅力を届けることができるはずです。今後の展開についても、目が離せません。


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