愛の家グループホームによる地域清掃ボランティアの実施
2024年4月10日、愛知県常滑市にて、メディカル・ケア・サービス株式会社が運営する認知症対応型共同生活介護「愛の家グループホーム」5事業所のチームが、地域清掃ボランティアを実施しました。この日は、利用者やスタッフ合わせて18名が参加し、名古屋鉄道常滑駅周辺の清掃活動を行いました。これが同社の地域清掃ボランティアとしては第四回目の実施になります。これまで、常滑市、弥富市、知多市でも清掃活動を行っており、地域とのつながりを大切にしています。
活動の目的と背景
愛の家グループホームでは「認知症になっても自分らしく暮らせる社会の実現」を目指し、専門的な認知症ケアを提供しています。このような背景から、地域参加を推進するためのさまざまな活動に取り組んでいます。特に、地域清掃ボランティアは、利用者の「社会参加」を促進し、認知症に対する理解を深める貴重な機会です。地域の方々に「認知症になっても自分らしく暮らせる」というメッセージを伝えるために、この活動を重要視しています。
清掃ボランティアの様子
この日の清掃活動は、朝10時30分に開始されました。スタッフが利用者をサポートしながら、一緒に清掃を行い、地域の美化活動に貢献しました。参加者からは「地域に恩返しできている実感がある」といった声が聞かれるなど、達成感を感じる様子が見受けられました。また、地域の方々からは「掃除をしてくれてありがとう」という感謝の言葉も寄せられました。
参加した利用者の声
清掃ボランティアに参加した利用者の中には、「このまちに住んでいるから、掃除できてうれしい」と語る方もいました。自分の居住する地域に対して貢献できることは、認知症の方々にとって大きな喜びとなります。これはボランティア活動が、自己肯定感や自信の回復に寄与することを示す良い例です。
ボランティア活動に込めた想い
愛の家グループホームとこなめのユニットリーダーである甲斐氏は、このボランティア活動の発案者です。彼は「認知症の方が自信を取り戻し、地域とつながるために、自らボランティアを企画しました。地域の理解を深めることで、より多くの人が認知症について知り、受け入れてくれる社会の実現を期待しています。」と、この活動に込めた思いを語ります。
今後の展望
今後は、地域の方々にも清掃活動に参加してもらい、さらなる交流の機会を作っていきたいと考えています。利用者が自らの行動を通じて地域貢献できることは重要であり、こうした取り組みが広がることで、認知症に対する理解が進むことを願っています。メディカル・ケア・サービス株式会社は、「認知症を超える」というメッセージを掲げ、全国で約366の介護事業所を運営しており、認知症と共存する幸せな社会の実現に向けて邁進しています。
これからも、地域清掃ボランティア活動を通じて、一人ひとりが自分らしい生活を送れる社会作りに貢献していくことを目指します。