医療職の未来に向けたキャリア戦略を探るセッションの報告

2025年11月23日から24日まで、北九州市で開催される「YOBO万博2025／第1回日本予防学術大会」において、株式会社GENOVAの取締役執行役員である井上祥が登壇しました。彼が担当したセッションのテーマは「常識が通じない時代における医療職キャリア戦略」でした。このセッションでは、急速に変化する医療環境の中で、医療職がどのようにキャリアを形成していくべきかについて議論されました。

セッションの概要

この学術大会では、医療職として多種多様なキャリアを築いてきた医師3名が登壇し、それぞれの視点から現代のキャリア形成について発表しました。登壇者はデジタルヘルスの専門家である加藤浩晃氏、臨床医の畑拓磨氏、そして井上祥の3名で、会場は多くの聴衆で埋め尽くされ、キャリア形成に対する関心の高さが伺えました。井上は、「医療職キャリアの新常識」をテーマに、AI時代に期待される医療者の姿についても触れました。

井上祥の講演ハイライト

井上は自身のキャリア形成の旅について語り、以下の4つのポイントを強調しました。

1. 自らの体験をもとにしたキャリア形成の原点
井上は、自身が「キャリア迷子」だった時期の経験を共有し、計画に固執せず柔軟にキャリアを形成していくことの重要性を訴えました。この考え方は、あらゆる職業にとっても、特に医療職においては重要であると強調しました。

2. 医療と情報発信の関係性
近年のインフォデミックに触れ、医療者には治療だけでなく、正しい情報を広める役割も求められていると指摘しました。ここでは、コミュニケーション能力の重要性が再確認されました。

3. AI時代に求められる医療職の進化
AIによる医療の変革について話し、医療者が単に代替されるのではなく、その専門性が拡張されることを理解する重要性を述べました。医療DXの進展に伴い、データ解析能力と優れたコミュニケーション力が不可欠だとし、育成の必要性を訴えました。

4. 偶然を活かしたキャリア戦略
スタンフォード大学の理論を基に、当たり前でない状況でも行動を起こすことの大切さを説きました。特に、好奇心や柔軟性を持って偶然の機会を掴むことが、今後の医療職キャリアの発展に寄与するとの見解を示しました。

これらの視点は多忙な医療現場で働く医師たちにとって、即実践可能な戦略として響きました。また、井上はこの大会の「ヘルスケアピッチ」セッションにおいても審査員を務めました。

医療職の新たな未来に向けて

YOBO万博2025は、広範な層に対して予防医療の重要性を啓発するために企画されました。専門的な議論から体験型のプログラムまで、多角的なアプローチが取られ、現代の医療職が直面する課題について多くの人々と情報を共有する場となりました。

株式会社GENOVAは、革新的なヘルスケアテックサービスを通じて、少子高齢化などの社会課題に挑んでいます。私たちは今後も、質の高い医療体験の提供を目指して、患者中心のサービスを推進していきます。

URL: GENOVA公式サイト