医療情報の過剰で多くの人々が行動停止、調査結果が浮き彫りに

Ubie株式会社は、全国の20代から70代の男女1,200名を対象にした「医療アクセス実態調査2025」の結果を発表しました。この調査は、特にインターネットを通じた医療情報収集後の行動に焦点を当て、その困難さを明らかにしています。

調査結果の概要

- 情報の信頼性に自信がない：インターネットで健康情報を調べる人の75.2%が、その情報が信頼できるかどうか判断する自信を持てていないことが分かりました。
- 次の行動に困難を感じる人が多数：調査によれば、76.5%の人が情報収集後に次の行動を決める際に困難を感じています。その中で42%は「立ち往生」状態に陥っていると報告しています。
- 遠回りすることが多い：得た情報をもとに行動した結果、約28.5%が専門外の医療機関に行くという意図しない「遠回り」を経験しています。
- 不安・混乱を感じる人が4割：情報収集によって、約40.1%が不安や混乱といったネガティブな感情を抱いていることも明らかになりました。

情報収集の背景

インターネットの普及により、私たちは常に多くの情報にアクセスできますが、同時にその情報が真偽不明な場合が多いことが課題です。特に医療に関する情報は非常に重要であるため、信頼性が求められますが、判断基準が揺らぐことが多いのです。このような状況で、多くの人が特に行動を決めかねてしまう「医療迷子」と呼ばれる状態に陥っています。

なぜ「立ち往生」するのか

8割以上の人が次の行動にうつれない理由として、情報の信頼性の欠如、情報量の多さ、さらには情報のうちのどれを取捨選択するかの迷いがあります。特に医療情報の場合、正しい判断が求められるため、さらに難易度が上がります。また、専門家に相談することへの「気兼ね」や「説明への不安」といった心理的な障壁も、一因として指摘されています。

健康情報の正しい活用法

このような問題を解決するためには、まず信頼できる情報源を見つけることが重要です。Ubieは、症状に基づいた情報提供を行うことで、人々が安心して医療機関にアクセスできるようサポートしています。たとえば、生活者向け症状検索エンジン「ユビー」は、ユーザーが気になる症状から関連する病名や受診先を簡単に調べることができます。

まとめ

テクノロジーの進化により医療情報へのアクセスは向上しましたが、その反面、多くの人々が情報の森で迷子になっています。Ubieは、医療に特化したAIを駆使し、ユーザーが必要な情報を見つけやすくすることで、円滑な医療アクセスを目指しています。今後もこの課題に対する取り組みを継続し、より多くの人が適切な医療にアクセスできる社会の実現を目指していきます。