帯広市の職員がコミックで学ぶハラスメント研修の新時代
北海道帯広市は、職員向けに新しい研修手法として、パーソルイノベーション株式会社が提供する『コミックラーニング』を導入しました。この研修は、明るい職場環境を作るため、ハラスメントに関する学びを深めるためのものです。これまでの研修では効果が薄いと感じていた帯広市が、“コミックで学ぶ”という全く新しいスタイルに切り替えました。
研修を選んだ理由
帯広市の人事課研修担当者は、過去の研修では職員の意欲を引き出せず、学習効果が限られていたと述べています。そのため、職員が具体的な状況を想像しやすく、気軽に参加できるコミック形式の教材を選んだといいます。このアプローチにより、ハラスメントは誰にでも起こり得ることを全職員が理解し、より安心して働ける環境を作ることが目指されています。
導入内容について
『コミックラーニング』の導入プランは、『オリジナルコミックプラン』です。研修コンテンツとしては、パワーハラスメントに焦点が当てられ、対象者は約1,300名の正職員を含む全ての職員です。
コミック教材の特長
『コミックラーニング』は、視覚的なコミュニケーションが強みです。2021年8月にサービスを開始して以来、分かりやすく共感を呼ぶ教材を提供してきました。企業からは、「内製では実現できない斬新さが決め手」、「参加率の向上に期待」といった高評価が寄せられています。
110万人のユーザーを突破
同サービスは、2024年9月2日にユーザー数が110万人を突破しました。利用者が増加している背景には、ハラスメントやコンプライアンスへの関心が高まっていることが考えられます。また、最近公開された『コミックラーニング』の責任者である仙波敦子との対談動画が、ビジネス動画プラットフォーム「bizplay」で過去最高の視聴数を記録したことも、世間の関心を示しています。
今後の展望
パーソルイノベーション株式会社は、今後も『コミックラーニング』を通じて、誰もが学びたくなる研修を提供し続けることを約束しています。また、同社はリスキリング支援や新規事業創出にも注力し、さらなるイノベーションを推進していきます。
『コミックラーニング』を使った新しい研修手法は、帯広市職員だけでなく、ほかの地域や企業でも注目されるべき事例と言えるでしょう。コミックで学ぶことで、職員が抱える不安や疑問を軽減し、より良い職場環境を実現するための第一歩となることを期待しています。