採用代行サービス(RPO)のシェア調査
SaaS比較サイト「BOXIL」を展開するスマートキャンプ株式会社は、最近実施した採用代行サービス(RPO)のシェア調査に関する結果を発表しました。今回の調査は、RPOの導入を経験した342人の担当者を対象に行われ、採用代行サービスのシェアや選定基準、依頼業務の内容が明らかにされました。
リクルートの圧倒的なシェア
調査結果によると、最も多く選ばれたRPO事業者は「リクルート」で、そのシェアは7.9%に達しました。続いて「パソナ」と「マイナビ」が各6.6%、さらには「アデコ」が6.3%となり、総合人材会社が上位を占める結果となっています。これらのデータは、実際に市場で多くの事業者が競争している状況を示しています。
シェア選定の決め手
RPO事業者を選定する際、多くの担当者が重視したポイントは、まず「支援実績の豊富さ」であり、84人がこの選択をしました。次点は「報告・レポート内容が充実していた」という意見が74人、そして「知名度・ブランド力があった」と答えた方が72人いました。
こうした結果から、企業がRPOに求めるのは単なる業務の手間を減らすことではなく、信頼できるパートナーとの関係構築であることが浮かび上がります。特に、採用計画や戦略に関する提案力も重要視されていることが確認されました。
実際の依頼業務内容
調査では、RPOサービスへ具体的に依頼される業務としてトップに挙がったのは「求人広告の作成」で、202人がこの業務を指示しています。その次いで「ダイレクトリクルーティング」が181人、「募集媒体の管理・運用」が178人、さらに「採用計画・戦略の立案」が174人と続きました。
依頼内容には、特に母集団形成に必要なスキルやノウハウが求められていることが分かります。企業は、採用における効率化だけでなく、より戦略的なアプローチを期待しているようです。
中途採用のニーズ
RPOサービスが最も多く利用されていますのは「中途採用」で、265人がこの目的で利用していると回答しています。中途採用は要件定義が複雑で、スカウト等の能動的なアプローチが必要なため、RPOとの相性は非常に高いと言えます。一方で、「新卒採用」に利用する企業も241人と僅差でありました。
新卒採用は、大量の応募者を短期間で管理する必要があり、便宜的にもRPOを活用する傾向が強いことに加え、煩雑なオペレーションを効率化する目的があります。
まとめ
この調査から、RPO市場においては信頼性や支援実績が重視されていることが浮き彫りになりました。また、企業は採用活動の戦略的なパートナーを求めており、RPOサービスの利用が進化しています。採用代行サービスの利用を真剣に検討している企業にとって、箱庭のような多種多様なサービスから自社に合ったものを選ぶことの重要性が高まっています。
詳細結果については、
こちらのリンクからもご確認いただけます。