ワイハウが新たな美容マーケティングに挑む
THE WHY HOW DO COMPANY、通称ワイハウは、株式会社博報堂および株式会社イロップと共同で、独自の生活者基盤を活用した大規模な実証実験を始動しました。このプロジェクトの中心にあるのは「トライブ型コミュニティマーケティング」と呼ばれる新しいマーケティング手法です。この手法は、ビューティー業界におけるパーソナライゼーション技術を活用し、顧客同士のつながりを強化し、ブランドへの帰属意識の向上を目指しています。
パーソナライゼーションとコミュニティの融合
近年のビューティー業界においては、パーソナライゼーションが進化し、個々の嗜好やニーズに応じた商品やサービスが増加しています。しかし、同時に顧客同士のつながりが薄まり、ブランドに対する帰属意識が低下しているという現実も浮かび上がっています。特にZ世代の消費行動は、感情的価値や共感を重視する「推し活」文化が急速に広がっています。このような状況の中で、パーソナライゼーションとコミュニティ形成を両立させる具体的なマーケティング手法は確立されていないのが現実です。
新たなアプローチの実施
この問題を解決するために、ワイハウは「CHALLENGER コンサルティング」におけるノウハウを活用し、渋谷肉横丁や秋葉原メイドカフェなど、実際のリアル拠点を交えた施策を展開します。また、博報堂の持つ生活者発想とデータ分析能力をイロップのパーソナライズ診断と組み合わせ、全国の1万人以上のSNSコミュニティを形成。一つの髪色や美容価値観を共有する顧客群を「髪色トライブ」として分類し、コミュニティを可視化します。これにより、個別最適化と集団的熱狂を同時に実現することを目指します。
具体的な施策
本実証実験においては、以下の4つの施策が展開されます。
1.
髪色トライブ分析とコミュニティ設計: イロップの診断データに基づき、同じ髪色特性や美容価値観を持つグループを「髪色トライブ」として特定します。
2.
推し活マーケティング手法の開発と実装: 髪色を「推し色」とし、消費者が楽しめる美容文化を創出します。
3.
オンライン×オフライン統合体験: リアルなイベントとデジタルな活動を結び付けた体験を提供します。
4.
新たなKPI体系の構築と効果測定: 購買データに加え、コミュニティ貢献度や推し活熱量を含む多面的な指標を開発し、効果を測定します。
今後の展望
ワイハウは、本実証実験の成果をもとに、ビューティー業界向けの「パーソナライゼーション×コミュニティマーケティング」支援サービスを体系化し、今後本格的に展開していきます。常に「WHY(なぜ生きているのか)」と「HOW(どのように生きるのか)」を考え、企業の持続的成長と新たな価値の創造を支援することを目指します。
会社情報
ワイハウは東京都新宿區に本社を置き、2004年に設立されました。独自のマーケティング手法を基に、新事業の立ち上げ支援、M&A戦略など多岐にわたるサービスを提供しています。詳しい情報は公式ウェブサイトをご覧ください。
ワイハウ公式サイト