岡山大学と国際連合大学が新たな国際連携協定を締結
2025年10月26日、岡山市の岡山大学津島キャンパスで、国立大学法人岡山大学と国際連合大学(UNU)との間で国際交流協定(MoU)に関する調印式が行われました。この協定の締結により、両大学は持続可能な社会の実現に向けた教育・研究・学生交流を強化していくことを目指します。
調印式の概要
調印式には、国際連合大学の鈴木綾上級副学長と岡山大学の那須保友学長が出席し、協定書に署名しました。さらに、国連大学の山口しのぶサステイナビリティ高等研究所所長や、岡山大学からは三村由香里理事、横井篤文副学長が同席し、双方による協力の重要性が強調されました。
那須学長は「国連大学との新たな協力を深め、特に、世界各国に存在する研究機関との連携を強化したい」と意気込んでおり,鈴木副学長もこれまでの岡山大学の活動に感謝しながら、さらなる連携の深化への期待を語りました。
過去の交流経歴
岡山大学と国際連合大学は、2017年に開催された「持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けたRCE第一回世界会議」を共催したことで関係を深めました。それ以来、2022年4月には「SDG大学連携プラットフォーム」に参加し、2023年には同プラットフォーム内での活動も展開しました。このような積極的な交流によって、両大学の結びつきは強化されていきました。
また、2024年には国連大学長が岡山大学を訪れ、「国連大学とSDGs推進に果たす役割」をテーマにした講演会が行われました。さらに、国連の高等教育サステイナビリティ・イニシアチブ(HESI)などへの参加も進めており、岡山大学の教員が積極的に活動しています。
今後の展望
今後、岡山大学では、国際連合大学との協力を通じて、教育の質向上や研究活動の充実を図ることを計画しています。特に、学生のインターンシッププログラムの構築や、共同研究を行うことで質の高い教育を提供していくことを目指しています。また、10月21日から23日には「第14回グローバルRCE会議」が開催され、岡山大学も分科会セッションやフィールドビジットを担当することが予定されています。
この会議を通じて、国際連合大学との連携をさらに深める機会が提供され、岡山大学の教育・研究活動が国際的に広がることが期待されます。
地元の特色ある研究大学として、岡山大学は「地域中核・特色ある研究大学」としての役割を果たしつつ、持続可能な開発に向けた取り組みを進めています。岡山大学の今後の活動に注目が集まります!