CCS事業の新たな一歩
2026-09-15 16:32:11

低圧液化CO₂輸送船が基本設計承認を取得、今後のCCS事業に期待

低圧液化CO₂輸送船が基本設計承認を取得



株式会社商船三井、川崎汽船株式会社、日本郵船株式会社、日本シップヤード株式会社、株式会社 MILES、三菱造船株式会社の6社が共同で開発中の低圧液化CO₂(以下、LCO₂)輸送船が、基本設計承認(AiP)を取得しました。この承認は、「ガステック2026」というイベントで、一般財団法人日本海事協会から授与されました。

LCO₂輸送船の重要性


CCS(Carbon dioxide Capture and Storage)事業において、LCO₂輸送船は非常に重要な役割を果たします。国内で回収されたCO₂を効率的に貯留地へ運ぶためには、このLCO₂輸送船が必要不可欠です。今後、CCSプロジェクトが進行する中で、LCO₂輸送船の需要が急増することが予想されています。このような背景から、6社は安定したLCO₂輸送船の建造・供給を目指しています。

安全性への配慮


今回の基本設計承認を得るために、6社はリスクアセスメントを行い、LCO₂ハンドリングオペレーションにおける安全性を吟味しました。川崎汽船、商船三井、日本郵船の運航経験を活かして、LCO₂特有のリスクを評価し、安全面を重視した設計方針を策定しました。これにより、AiPを取得することができ、CCS事業を推進するための信頼性の高い基盤を築きました。

技術革新とオペレーションの効率化


標準化を推進することで、42,000m³クラスの低圧仕様のLCO₂輸送船は、将来的に設計・建造の効率化が期待されます。この標準化によって、業界全体の建造能力を向上させ、スムーズに需要に応えることができるでしょう。

環境戦略への貢献


商船三井グループは、環境戦略を経営計画「BLUE ACTION 2035」の大きな柱の一つと位置付けています。今回のLCO₂輸送船の開発は、グループの環境ビジョン「低・脱炭素事業の拡大」に寄与するものであり、意義あるプロジェクトです。これにより、CO₂海上輸送の需要に応えるだけでなく、脱炭素社会の実現にも貢献することが期待されています。

未来への展望


この取り組みは、2028年頃から始まる世界初のフルスケールCCSプロジェクトに向けた準備として位置付けられています。今後も6社は、CO₂バリューチェーンの構築に積極的に参加し、業界の発展と環境保護に寄与していく方針です。これからの展開に注目が集まります。


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