東京2025デフリンピックを応援するアートと動画の完成
渋谷区では、2025年に日本で初めて開催される「東京2025デフリンピック」に向けて、大会を盛り上げるための取り組みが進行中です。その一環として、感謝の意を込めた応援アートと動画がついに完成し、披露の場が設けられました。これらの作品には、アーティストの門秀彦氏と渋谷区立原宿外苑中学校の生徒たちが力を合わせ、心を込めて制作したものです。
応援アートの制作背景
東京2025デフリンピックでは、聴覚に障がいを持つアスリートたちが活躍します。これに伴い、渋谷区は昨年から様々な学校訪問やトークイベント、さらには普及パネルの制作を通じて、聴覚との繋がりやデフスポーツの理解をタイで促しています。これらの施策の成果として生まれたのが、今回の応援アートです。
門秀彦氏は、「CODA(Children of Deaf Adults)」という背景を持つアーティストとして、音声に頼らないコミュニケーションの重要性を一貫して発信してきました。彼と原宿外苑中学校の生徒たちが共に描いたアートは、「拍手」の手話をモチーフに、応援のメッセージやイラストが重なり合ったデザインとなっており、圧倒的に温かいエネルギーを感じさせます。このアートは、千駄ヶ谷大通りの商店街のフラッグや大会ボランティアのユニフォームにも展開される予定です。
完成披露のイベント
応援アートの完成披露は、2023年8月5日(火)に渋谷区役所で行われました。午前の会場では、渋谷区の区長である長谷部健氏や教育長の伊藤林太郎氏、そして門氏や生徒たちが出席し、それぞれの言葉でプロジェクトにかける思いを伝えました。
特に、門氏は「これからも手話と絵を通じて、言葉では表現しきれない思いを届けていきたい」と語り、参加者たちに強い印象を与えました。また、生徒たちは自ら作成した応援メッセージを元気いっぱいに披露し、場に活気を与えました。
視覚でも楽しむ応援動画
また、今回の披露イベントでは、応援アートと並行して制作された応援動画も発表されました。動画は、区域内の電光掲示板や区役所にテレポートされる予定で、視覚からも応援の気持ちを伝えられるよう工夫されています。これも門氏が監修し、温かみや力強さを感じさせる内容となっているとのこと。
デフリンピックまでのカウントダウンボードなども同時に設置予定で、これからの時期、渋谷区は盛り上がりを見せていくことでしょう。
まとめ
東京2025デフリンピックに向けた渋谷区の取り組みは、人々の思いがひとつになり、そのコミュニケーションの形がアートとして表現されています。このプロジェクトは、多くの人々にデフスポーツの魅力を伝えるとともに、聴覚障がいを持つ方々との理解を深める大きな一歩となることでしょう。今後の作品の展開や、デフリンピック本番が待ち遠しい限りです。