AI医療機器『SmartPAFin』が心房細動を予測
株式会社カルディオインテリジェンスは、この度新しいAI医療機器『SmartPAFin』を開発し、正式な薬事承認を取得しました。この機器は、発作が起きていない際の心電図データから、発作性心房細動の兆候を7日以内に予測可能です。この新技術により、心房細動の早期発見が実現し、脳梗塞や認知症のリスクを軽減することが期待されます。
SmartPAFinの機能と利点
SmartPAFinは、非発作時に取得された5分以上の心電図データを基に、AIが発作性心房細動の兆候を検出します。これにより、91%の感度で心房細動の発作を起こす可能性がある患者をスクリーニングすることができます。これは、心房細動が脳梗塞や心不全の原因となり得るため、早期発見が極めて重要です。
心房細動は、心臓の心房が不規則に収縮することによって引き起こされる不整脈の一種で、脳梗塞のリスクを5倍に増加させることが知られています。このため、SmartPAFinは医療従事者にとって重要なツールとなり、患者の健康を守るために役立つことが期待されます。
SmartPAFinの活用方法
新しい便益をもたらすSmartPAFinは、動悸といった心房細動に関連する症状がある患者や、健康診断で不整脈のリスクがあると判断された方に特に有効です。また、心原性脳梗塞が疑われるが心房細動が特定できない方にも活躍が期待されています。これにより、未発見の患者を減少させる一助となります。
未来の展望と医療システムへの貢献
カルディオインテリジェンスは、2025年度中にSmartPAFinを全国の医療機関へ展開予定です。また、大阪・関西万博にて、実用化されたAI医療機器を紹介する機会も設けられています。この万博を通じて、医療とAIの進展を広く知ってもらうことを目指しています。
Further, SmartPAFinは、同社の別製品『SmartRobin』と組み合わせて利用することで、診断支援を強化することが可能です。SmartRobinは、実際に心房細動が発生している波形を自動検出するソフトウェアです。これにより、診断の精度を高め、早期の治療介入が期待されます。
課題解決に向けた取り組み
カルディオインテリジェンスは、AIを活用した革新的な医療機器の開発を通じて、心房細動の早期発見を促進し、患者の生活の質を向上させることを目指しています。AI技術を取り入れることで、医療現場のニーズに即した製品を提供し、業界全体の効率化と質の向上に貢献しています。
最後に
これからもカルディオインテリジェンスは、AI医療技術を活用して更なる革新を目指し、全ての人々が健康的な生活を送るために貢献し続けます。詳しい情報は、公式サイトをご覧ください。
*本内容は医療従事者向けの情報となり、一般の方への閲覧には制限があります。