つくば市と企業連携による健康支援
つくば市は、市民の健康を守るための新たな取り組みとして、PHRデータを使用した健康支援プログラム「つくば市実証事業パーソナルフードレコメンドサービス調査」を開始しました。これは、つくば市民の健康寿命を延ばし、生活習慣病を予防するための実証事業で、アルフレッサホールディングスの子会社、ウエルシア薬局及びライフログテクノロジーとの連携によって実現されています。
1. 背景と目的
つくば市では、空間的・社会的インクルーシブを目指し、誰もが健康で幸福に生活できる地域づくりを進めています。この背景には、「つくばスーパーサイエンスシティ構想」があります。これは、科学の力を用いて新しい選択肢を市民に提供することで、生活の質を向上させることを目的としています。
今後、健康診断や医療から得たデータを基に、個々人に合わせた健康支援サービスを提供することにより、病気の予防に貢献する狙いがあります。具体的には、食生活に利用出来るPHRデータを活用し、個別に健康的な商品提案を行います。このプロジェクトを通じて、参加者の食事の傾向を把握し、どのように食生活が改良されるかを検証することが期待されています。
2. 実証事業の概要
(1) 事業名
「つくば市実証事業パーソナルフードレコメンドサービス調査」
(2) プロジェクトの構成
モニター参加者には、健康管理アプリ「カロミル」を使ってもらい、日々の食事を記録してもらいます。これにより取得したデータを基に、市民一人ひとりの食事内容や栄養摂取の傾向を分析し、それに応じた商品提案が行われます。
更に、ウエルシア薬局の店頭では、つくば市内20店舗で提案された商品の販売も行い、その中から選ばれた3店舗では、管理栄養士による「栄養コンシェルジュサービス」を提供します。これにより、顧客が抱える食事や健康についての疑問に専門的な視点からアドバイスを行うことができます。
(3) 各社の役割分担
- - アルフレッサ: プロジェクト全体の設計と管理を担当し、自治体と協力して事業推進と成果の取りまとめを行います。
- - ウエルシア薬局: 店舗でのデータを活用し、商品の販売や栄養相談サービスを提供します。
- - ライフログテクノロジー: 健康管理アプリ「カロミル」のデータ取得やAIを利用したレコメンド機能の提供を行います。
(4) カロミルの特長
「カロミル」は、食事・運動・体重の管理を行うアプリで、ユーザーは写真一枚で食事を記録できます。AIによる画像解析を利用して、栄養価を自動で計算するため、ユーザーは容易に健康管理を実践できます。たんぱく質や塩分、ビタミンなど28種類の栄養素の記録が可能であり、ダイエットだけでなく、健康全般のバランスを考えることができます。2026年7月には、700万人以上の登録ユーザーがいる実績があります。
3. 実施期間と内容
この実証事業は、2026年9月1日から2027年1月31日まで実施される予定で、モニター参加者の募集やデータ取得、健康支援サービスの提供、効果検証が行われます。実証終了後には、得られた成果を取りまとめ、次の展開に向けた指南とします。
4. 今後の展開
このプロジェクトで蓄積された知見をもとに、未病や予防を重視したサービスモデルの構築を目指します。将来的には、社会全体における健康支援の普及を図り、地域全体の福祉向上に寄与することを考えています。