大分高専の挑戦
2025-01-20 11:52:24

大分高専発スタートアップが半導体展示会で最先端技術を披露

大分高専発スタートアップ、UHPが業界最先端技術を披露



2024年12月11日から13日にかけて、東京ビッグサイトで半導体産業の最大規模の国際展示会「SEMICON Japan 2024」が開催されます。本展示会には、特に注目のスタートアップ企業、株式会社Ultra-High Purity(以下、UHP)が出展。彼らは、半導体製造に不可欠なウルトラ高純度水素の精製技術「VASA-UHP」を提示しました。これは、バナジウム金属ベースの技術を活用し、業界のニーズに応える新しい技術です。

SEMICON Japanの重要性



SEMICON Japanは、世界最大の半導体業界団体SEMIによって主催され、毎年多くの業界関係者が集まります。「半導体の未来がここにある。」というテーマのもと、業界における最新のトレンドや技術、イノベーションが発信されます。今年は新たに「ADIS(Advanced Design Innovation Summit)」も開催され、設計分野のリーダーたちが一堂に会する機会も設けられています。

この展示会は、来場者数が延べ10万人を超え、業界最前線の技術と情報が共有される貴重な場です。UHPは、テックエンジニアリングとの共同ブース内で、最新のスマート水素精製技術を発表し、注目を集めています。

VASA-UHP技術とは?



「VASA-UHP」は、ウルトラ高純度水素を高効率かつ低コストで精製するために設計された技術です。具体的には、透過膜にVASA(バナジウム超合金)を使用することで、水素回収率と耐久性を劇的に向上させています。この技術は、99.9999%以上の超高純度水素を必要とする最新の半導体製造工程において、特に重要と言えます。

水素は、半導体製造の多くの工程で必要不可欠な役割を果たします。洗浄、成膜、露光、現像、エッチングといったプロセスで、半導体が求める品質を保持するために必要です。つまり、UHPの技術は、今後の技術革新に向けた大きな一歩となるでしょう。

過去の展示会の成果



SEMICON Japan 2024への出展によって、UHPは多数の業界関係者からの注目を集めました。特に、水素供給企業や水素精製装置製造企業などから、関心が寄せられました。これに伴い、UHPは直近の出展を通じて、半導体製造の要となる水素社会の実現へ向けた取り組みを加速させる意向を示しています。

今後は、太陽鉱工と東海理化と共に開発した『超高純度水素精製装置』も、2025年に東京ビッグサイトで行われる国際水素・燃料電池展(FC EXPO)にて初披露される予定です。

企業情報



株式会社Ultra-High Purityは、2014年に設立されたスタートアップで、バナジウム超合金を用いた水素精製技術を開発しています。大分工業高等専門学校(大分高専)の学び舎から生まれたUHPは、高純度水素研究の第一人者である松本佳久教授に支えられ、最新の業界ニーズに応える技術を提供しています。今後も持続可能な社会の実現に向けて、さまざまな技術革新を推進していくことでしょう。

UHPの更なる成長に期待が寄せられています。


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