企業文化の醸成に向けた心理支援研究の新たな成果
株式会社スペサン(品川区、代表: 植松健佑)は、筑波大学働く人への心理支援開発研究センター(センター長: 岡田昌毅)と共同で行った研究成果を、先日開催された日本キャリア・カウンセリング学会第29回大会で発表しました。この研究は、企業理念の浸透度と企業文化を支える組織風土が、従業員の思考や行動にどのような影響を与えるかを探るものであり、心震える瞬間に基づいた文化の醸成をサポートするサービス『Cultive(カルティブ)』の信憑性を更に強固なものとしました。
研究の背景と目的
本研究は、企業が持つ理念の浸透度を測定するために、企業文化醸成に必要な組織風土を考慮した新しい尺度を開発することを目的としています。研究結果では、企業理念が従業員にどのように影響を与えるのか、特に「心理的安全な場」や「相互の賞賛・感謝」、「会社に対する信頼」が重要なファクターであることが確認されました。
効果的な組織風土
研究が示した結果からは、心理的に安全な環境が企業理念の浸透を促進し、それが従業員エンゲージメントの向上に寄与することが分かりました。特に、「会社に対する信頼」は、従業員の思考や行動に直結する重要な要素となっており、企業理念の理解や体現に対しても直接的な影響を与えていました。相互の賞賛や感謝も、企業理念が浸透するための重要なプロセスであることが示唆されています。
調査方法と結果
この研究はオンラインで行われ、258名の従業員からの回答を基に分析が行われました。結果として、企業文化醸成に関与する要素が従業員の思考や行動にポジティブな影響を与える可能性が示され、企業が抱える今後の課題を見つけやすくする手助けをすることが期待されています。特に、文化醸成度を数値化することで、企業はその向上の進捗を明確に把握できるようになります。
『Cultive』のさらなる展望
今後、『Cultive(カルティブ)』はこの研究成果を基にアップデートを進め、社員の幸福度を向上させるための新たな施策を提案・実行していく予定です。働く人々がより幸せで満足のいく職場環境を得られるよう、今後も尽力してまいります。
筑波大学の役割
筑波大学働く人への心理支援開発研究センターは、2019年に設立され、働く人々の心理的支援に関する研究を推進し、その成果を広く社会に還元することを目指しています。この研究は、同センターの理念に基づき、企業がより良い文化を醸成できるような支援を行っています。
会社情報
株式会社スペサンは、2015年に設立し、企業文化の構築を通じて人と企業を幸せにすることを目指しています。『Cultive』を展開し、心震える瞬間を生み出す活動を続けています。詳細は、公式ウェブサイトにてご確認いただけます。今後もこの取組に注目し、働く人の幸せを実現するための新たな道を模索していくことでしょう。