防災ドローン実証
2025-12-05 11:03:23

ウフルが防災ドローン実証を実施、新たな情報共有体制を構築

ウフルが取り組む防災ドローン実証実験



株式会社ウフルが参加する「すさみスマートシティ推進コンソーシアム」は、和歌山県すさみ町・串本町で津波被害把握を目的とした防災ドローンの実証実験を実施しました。この実験は、国土交通省の支援の下、南海トラフ地震などの大規模な災害が考えられる地域で情報伝達の迅速化を図るための取り組みの一環です。

実施背景と目的



すさみ町では、津波による浸水の可能性があるエリアでのリアルタイムな情報共有が必要とされています。災害時には道路が寸断され、現場の状況が分からなくなることが多いため、複数の機関が同じ情報を迅速に共有できる体制が求められてきました。今回の実証では、ソフトバンクの通信ネットワークを利用し、防災ドローンの自動航行や運航管理を行いました。

ドローンは津波の浸水が予想される地域を上空から撮影し、その映像をウフルの「すさみしるべ」というプラットフォームでリアルタイムに配信しました。この仕組みにより、自治体の職員や自衛隊等の関係者が情報を共有しやすくなり、迅速な対応が可能になることが期待されています。

実施内容の詳細



実証実験では、津波災害を想定し、すさみ町及び串本町の沿岸地域を対象に、ドローンが約11kmの自動航行ルートを飛行しました。ドローンが撮影した映像はウフルのデータ連携基盤「CUCON」を経由して、「すさみしるべ」上に配信されました。この映像情報の共有を通じて、近隣自治体及び自衛隊とリアルタイムに状況を確認することができる体制が試されました。

関係者からは、「異なる自治体間での情報共有ができるのは画期的だ」との意見や、「同時に複数地点の状況を確認できるのは非常に有意義だ」との声が寄せられました。これらのフィードバックは、今後更なる災害時の情報共有体制や自治体間の連携体制強化のための考察につながるでしょう。

すさみスマートシティ推進コンソーシアムの概要



すさみスマートシティ推進コンソーシアムは、2021年に発足され、和歌山県すさみ町のスマートシティ化に向けた取り組みを行っています。地域の防災や、観光情報の発信、高齢化や人口減少といった課題解決を目指し、持続可能な地域社会の実現を目指しています。ウフルはこのコンソーシアムの一員として、地域課題解決に向けたDX推進や、スマートシティ実現に貢献しています。

今後の展望



ウフルは、これまでの経験とテクノロジーを活かして、スマートシティ化に向けた全体設計やデジタルサービスの提供を続けていきます。2023年には、住民参加型のデジタル避難訓練を実施し、避難時に必要なデータの可視化を進めてきました。また、2024年には、AIを活用したデザイン教育プログラムを提供し、地域の教育環境の向上にも寄与していく予定です。

このように、ウフルは地域のDX化支援を通じて、持続可能でより安全な社会の構築に貢献し続けます。


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