りそな銀行とAI情報分析
2025-10-15 13:44:05

企業情報分析を自動化!りそな銀行とAI技術の新たな挑戦が始動

企業情報分析を自動化!りそな銀行とAI技術の新たな挑戦が始動



最近、企業の情報はWebサイト、IR情報、SNSなどさまざまなプラットフォームで発信されています。特にESGや人的資本に関連する非財務情報の開示が増加しており、これに対応するためには、法人営業担当者が膨大な情報を効率よく収集・分析する必要があるのです。しかし、その作業は多くの時間と労力を要し、顧客との対話に充てる時間が不足しがちでした。

この状況を打破すべく、株式会社東京商工リサーチ(TSR)は株式会社NTTデータ、NTT株式会社、そしてりそな銀行との共同で、企業情報の分析業務を自動化するための実証実験を開始しました。この実験は、2025年8月から11月の期間にかけて行われます。

実証実験の背景と目的


デジタル化が進展する現代において、銀行の法人営業における課題が浮き彫りになっています。顧客へ高品質な融資提案を行うためには、業務効率の向上が求められます。そこで、生成AIと情報通信技術を融合させた新しい方法で、営業担当者の業務負荷を軽減することが狙いです。

実証実験では、NTTデータ提供の生成AIサービス「LITRON®」と、NTTのIOWNデータハブ技術を駆使して、TSRが提供する「TSR REPORT」と公知情報のデータを組み合わせた分析プロセスを構築します。これにより、営業機会の創出と自動化された企業情報分析業務が可能になり、結果としてリソナ銀行の法人営業担当者がよりクオリティの高い業務を実現できるようになります。

実証実験の内容


本実験では、TSRが膨大な企業情報を調査し分析したデータや、IR情報などの公知データをもとに、営業活動に役立つトピック資料をAIが生成します。この資料は、顧客概要や財務分析、競合比較などの情報を含むものです。営業担当者がこの資料の価値を評価し、そのフィードバックをもとに、AIによる生成プロセスが精度向上を目指します。

特に注目すべきは、複数のデータソースを仮想的に一元管理するNTTのIOWNデータハブ基盤です。この技術によって、セキュアに大規模データを管理し、業務におけるデータガバナンスも強化されます。

実験後の展望


本実験の成果を受けて、りそな銀行では営業店舗での実業務における試行を実施する計画です。その結果によって、より多くの店舗への導入や法人分野におけるデータ分析の実用化が進むでしょう。TSRは、実証実験を通じて企業情報提供サービスの質を向上させ、より多くの企業がデータ分析を自動化できる未来を目指します。

株式会社東京商工リサーチ(TSR)について


TSRは、130年以上の歴史を持つ日本最古の信用調査会社です。国内最大級の企業データベースを持ち、全国82ヵ所に広がるネットワークを利用して信用調査業務を行っています。また、世界最大級の企業情報プロバイダーD&Bの日本における唯一のパートナーとしても知られています。

これからの企業情報分析の進化にぜひご注目ください!


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