新型光ファイバ登場
2025-03-04 15:26:18

次世代光トランシーバに対応した新型光ファイバの登場

フジクラが新型光ファイバ「TitaniaBend PANDA PM Fiber」を発表



株式会社フジクラは、次世代光トランシーバに対応した「TitaniaBend PANDA PM Fiber」のサンプル出荷を2025年度から開始すると発表しました。この製品は、同社が米国のコーニング社と共同開発したもので、現在の情報通信技術の進化に伴うニーズに応えるべく、高性能な光ファイバを提供します。

製品の特長


新しい光ファイバの設計により、この「TitaniaBend PANDA PM Fiber」は従来品と比べて、厳しい曲げ条件下において曲げ損失を最大約90%も低減することが可能です。通常、小径曲げ環境では光ファイバは特に脆弱ですが、同社は光ファイバのガラス表面にチタン添加層を設けることで、信頼性を向上させています。これにより、短い長さでのシングルモード動作も実現され、光信号の品質を保ちながら、小型化が可能になります。

需要の背景


近年、AIアプリケーションやデータトラフィックが急増しているため、より高速で大容量の通信が求められています。光トランシーバは、電気信号と光信号を相互に変換する役割を果たしており、次第にその集積化・小型化が進められています。特に、偏波保持光ファイバ(PANDA Fiber)は、新しい環境に合わせた設計が必要となっています。

技術革新と業界への影響


「TitaniaBend PANDA PM Fiber」は、特に曲げ半径5mm以下の条件でも優れたパフォーマンスを発揮します。これにより、今後の通信環境においても高い信頼性を維持しつつ、高速通信を実現することが期待されています。また、2025年1月には米国サンフランシスコで開催される「SPIE Photonics West 2025」においても発表予定です。このイベントは、光学関連の企業や専門家が集まる大規模な交流の場となります。

企業の今後の方向性


フジクラは、情報化社会の一層の発展に向けて、より高品質な製品開発に取り組む姿勢を堅持しています。「TitaniaBend PANDA PM Fiber」はその一環として位置づけられており、通信業界全体にとっても重要な技術革新となるでしょう。今後の展開にも注目が集まります。

この新型光ファイバの導入は、通信インフラの進化を加速させるとともに、情報社会の発展にも寄与することでしょう。高性能な光通信ネットワークの実現に向けて、フジクラの新しい技術に期待が寄せられています。


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