ハンモックとTCSが結ぶ新しいセキュリティの形
株式会社ハンモック(以下、ハンモック)は、証券・金融業界での情報セキュリティを強化するため、株式会社東証コンピュータシステム(TCS)との業務提携を発表しました。この提携により、統合型IT運用管理「AssetView」を通じたセキュリティサービスが拡充され、金融業界向けのセキュリティ支援が一層強化されることが期待されています。
金融業界におけるセキュリティの重要性
近年、サイバー攻撃はますます高度化しており、金融業界もその影響を避けられません。このため、情報セキュリティ対策の重要性が一段と増しています。ハンモックは、「AssetView」を活用して企業のIT資産管理や情報漏洩対策を支援してきましたが、今回のTCSとの連携により、より深い専門知識を持つTCSのノウハウを取り入れた新たなサービスを展開することが可能となります。
業務提携の内容
具体的には、TCSが開発した「東証コンピュータシステムセキュリティSUITE」と「AssetView」が連携され、本サービスが提供するセキュリティ支援の幅が広がります。これによって、顧客の多様なニーズに応える柔軟な対応が可能となるだけでなく、金融業界特有のリスクに対しても実効的なソリューションが提供されるでしょう。
サービスは、TCSのサービスブランドで展開され、様々なセキュリティツールから得たログ情報を分析し、金融庁が定める安全対策基準に準拠したオリジナルレポートを提供します。これにより、企業の経営層がセキュリティ状況を把握し、改善施策を考えるための資料として活用できるようになります。
付加価値の追求
また、今後はクラウド型名刺管理・営業支援ツール「ホットプロファイル」との連携についても検討を進めています。これにより、単なるセキュリティ対策の枠を超え、企業の業務全体における付加価値の提供を目指します。ハンモックの代表取締役社長若山大典氏は、この業務提携を通じて金融業界のニーズに応えるレポートサービスを強化し、顧客の安心・安全なIT環境の構築に力を注いでいく意向を示しています。
TCSの視点
TCSの専務執行役員小谷知哉氏も、この提携がセキュリティ措置の「見える化」を進める一助になると確信しています。セキュリティリスクを明確にしたうえで、その対策を講じることが容易になることで、顧客のIT運用管理の重要性が高まると述べています。
まとめ
ハンモックとTCSの業務提携は、金融業界におけるバックグラウンドに対する新たなアプローチをもたらします。情報セキュリティがこれまで以上に求められる中で、両社は協力して業界内の新しい基準を設定し、企業の情報資産を守るための効果的なソリューションを提供していくことでしょう。この提携により、金融業界を支えるセキュリティ環境がさらに進化することが期待されます。