高専GCON2024本選レポート
2025-01-15 19:29:21

高専GCON2024本選、女子チームが技術力を競った感動の一日

高専GCON2024本選レポート



2024年12月15日、東京で行われた第3回高専GIRLS SDGs×Technology Contest(高専GCON2024)の本選には、全国から多様なアイデアをもった学生が集まり、熱き戦いを繰り広げました。本選は、女子技術者の育成を目指すという理念のもと、国立高等専門学校機構と日本経済新聞社が共催。

最優秀賞を射止めた「誰もがきっと、速くなる!」



この日のハイライトは、米子工業高等専門学校のチーム「誰もがきっと、速くなる!」が最高賞である文部科学大臣賞を獲得したことです。このチームは、AI動作解析とドローンを組み合わせたスポーツ向上アプリの開発を提案しました。選手の動きのデータを収集し、それを可視化することで、誰でも簡単にスポーツ能力を向上させられるという画期的な内容です。また、カーボンニュートラルへの貢献という視点も評価のポイントになりました。

充実した学生プレゼンテーション



本選には、12チームが参加し、特に注目を浴びたのが、優秀賞を受賞した沼津工業高等専門学校の「サイトマン」と函館工業高等専門学校の「COWNECT」でした。「サイトマン」はオープンデータを利用して斜面崩壊リスクを可視化し、「COWNECT」は酪農業界を革新するアイデアを提案しました。これらのプロジェクトも、持続可能性や地域活性化に向け大きな意義を持つものでした。

審査の厳しさ



審査にあたった後藤景子氏(豊橋技術科学大学特任理事)は、「各チームが提案したアイデアはどれも優れており、審査の難しさを感じた」と振り返ります。特に「シミュレーションや実験によって技術的に裏付けられている点や、社会実装に向けた具体的なアプローチが高く評価された」と述べました。

多様な分野からの参加



参加者は、電気・電子、情報、生物・化学、建築・建設など、専門分野もバラエティ豊かで、1年生から5年生までがそれぞれの視点から社会課題を解決しようと熱心にプレゼンテーションしました。

高専GCONの意義



高専GCONは、女性技術者の不足という現状を打破することを目指して始まった取り組みです。第3回目となる本大会には48校85チームがエントリーし、昨年よりもさらに多くの女子学生が参加。その熱意は、会場を満たす活気として表れました。

将来への期待



高専機構の設立から60年が経った今、次世代を担う若者たちの創造力と実行力が、技術革新を生み出す源となることは間違いありません。SDGsを意識した取り組みが増える現代において、高専生たちは自らの技術を通じて、持続可能な未来を切り開いていく存在となるでしょう。この大会を通じて、彼女たちの可能性を感じ取った参加者や来場者も多かったことでしょう。

高専GCON2024の模様は日経チャンネルにて視聴可能で、より多くの人々に未来の技術者たちの情熱が伝わることを願っています。


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