新技術水道管更生
2025-10-07 12:27:44

新しい水道管更生技術「エスロハイパーJWPINP」をご紹介!

「エスロハイパーJWPINP」の誕生



2025年10月8日、積水化学工業株式会社は新たな水道管更生技術「エスロハイパーJWPINP」を発表しました。これは、老朽水道管の更新をより簡便にすることを目的とした専用管です。従来の開削工事に伴う問題を回避し、非開削での老朽管更生が可能になります。これにより、日本全国で頻発する漏水や断水といった問題に対する解決策が一層進展することが期待されています。

1. 水道管の現状と背景



日本の水道管総延長は約74万キロメートル。その大半が昭和30年代から40年代の経済成長期に整備されたものです。しかし、適切な更新が行われておらず、法定耐用年数を超えた管路の率は23.6%に達しています。漏水が年間2万件以上となる中、更新率はわずか0.64%で、多くの管が老朽化し続けています。

2. 開発の必要性



高齢化社会と人口減少に伴い、水道料金収入は減少傾向にあります。このため、多くの自治体が水道管の更新資金の確保に苦慮しているのです。また、現場での開削工事が難しいエリアが増加している点も一因です。そこで、非開削での工法を採用し、工事する際の困難を軽減する新技術の開発が求められていました。

3. パイプインパイプ工法の利点



「エスロハイパーJWPINP」は、ポリエチレン製の有効な選択肢として登場しました。まず、この専用管は、管の接合部が縮径されているため、EFソケットと管外径がフラットな状態で接合されます。この特性により、既存の水道管に対しスムーズに挿入できることができ、1サイズダウンでの施工が実現します。また、この新技術は、施工技術の点でも地域の水道工事店で容易に導入可能なため、施工品質も安定することが期待されています。

4. 特徴と利点


  • - 安定した施工: EF接合による標準化された施工手法は、専門技術を要しないため、地域の水道工事店での施工が容易です。
  • - スムーズな挿入: 縮径された接合部により、従来に比べて施工が格段に簡単化され、作業効率の向上が期待されます。
  • - 流量の確保: 直管部に関しては1サイズダウンで施工が可能なため、流量損失を最小限に抑えることができます。
  • - 保護層付き: 外面保護層を備えており、引き込み時の傷を防止することで、管の耐久性が向上します。

5. 今後の展望



「エスロハイパーJWPINP」は、2025年10月29日から31日まで広島で開催される水道展にて初めての展示を行います。この展示会にお越しいただき、実物を確認する機会をぜひお見逃しなく。新たな水道管更生技術が広まることで、日本の水道環境がますます向上することを期待しています。

2025広島水道展


  • - 開催日時: 2025年10月29日(水)9:30~17:00, 30日(木)9:00~17:00, 31日(金)9:00~13:00
  • - 場所: ひろしまゲートパーク(旧広島市民球場跡地)

持続可能な水道の未来のため、積水化学はこれからも新技術の開発に積極的に取り組んでいきます。


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