セントラルメディエンスがメトランを完全子会社化
2023年9月1日、株式会社セントラルメディエンス(以下、CM)は、株式会社メトラン(以下、M)の全株式を取得し、完全子会社として迎え入れたことを発表しました。CMは東京都港区を拠点に、医療関連のバックオフィス業務を展開しており、Mは埼玉県川口市に本社を置く医療機器メーカーです。この動きは、両社にとって新たな成長のステップとなります。
子会社化の経緯
今回の株式取得は、CMとMとの間で結ばれたスポンサー契約に基づいて実施されました。第三者割当増資を通じてMはCMの完全子会社となり、この連携により両社の強みを最大限に活かした事業展開が期待されます。
Mの専門技術とCMの経営支援
Mは1984年の創業以来、主に未熟児や新生児向けの高頻度振動換気(HFO)人工呼吸器の開発を行い、医療現場で高い評価を得ています。特にNICU(新生児集中治療室)での活用が目立ち、低出生体重児の治療に貢献しています。CMも医療を止めないという理念の下、全国の医療機関への経営支援を行っており、今後は両社のシナジーによって、より一層質の高い医療サービスの提供を目指します。
シナジー効果の具体化
1.
研究開発の加速: Mの高度な呼吸器技術とCMの医療機関ネットワークを融合させ、臨床ニーズに基づく新製品の開発を推進します。
2.
供給体制の安定化: CMのサプライチェーン管理を活用し、M製品の国内供給を強化。災害やパンデミック時にも安定した製品提供を目指します。
3.
販売チャネルの拡大: CMの全国的な販売網と海外ネットワークを生かし、特にインド・アジア圏での市場拡大を検討しています。
4.
アフターサービスの強化: 医療機器保守体制を充実させ、M製品に対する顧客サポートを向上させることを目指しています。
5.
経営効率とコスト削減: 在庫管理や物流を統合し、コスト削減のメリットを製品開発に再投資します。
6.
社会的価値の創出: Mの使命である「新生児の命を救う」とCMの「医療を止めない」という理念を重ね合わせ、医療技術の発展に貢献します。
今後の展望
両社が一丸となることで、開発から販売、アフターサービスに至るまで一貫した体制を構築し、さらなる競争力強化を図ります。CMとMは、共に医療業界において多くの患者様の命を救うための努力を続けていきます。この新たな展開に期待が寄せられます。
【会社概要】
所在地: 埼玉県川口市川口2-12-18
代表取締役社長: 中根 伸一
設立: 1984年7月14日
URL:
メトラン公式サイト
所在地: 東京都港区虎ノ門2-10-1 虎ノ門ツインビルディング EAST棟8階
代表取締役: 中川 隆太郎
設立: 2018年5月18日
URL:
セントラルメディエンス公式サイト