サステナ活動の進捗
2025-08-07 13:04:18

ユナイテッドアローズのサステナビリティ活動「SARROWS」の進捗報告と今後の展望

ユナイテッドアローズのサステナビリティ活動「SARROWS」の進捗報告



株式会社ユナイテッドアローズは、2022年8月に2030年に向けたサステナビリティ活動のスローガン「SARROWS(サローズ)」を掲げ、3つの活動目標「Circularity(循環するファッション)」、「Carbon Neutrality(カーボンニュートラル)」、「Humanity(健やかに働く、暮らす)」を設定しました。この度、2024年4月から2025年3月までの間に実施された主な取り組みとその成果を報告します。

1. Circularity(循環するファッション)



ユナイテッドアローズの取り組みのひとつ、循環するファッションに関する進捗は顕著です。2023年度の繊維製品の廃棄率は0.03%から0.01%へと改善しましたが、商品の廃棄率は微増する結果となりました。その原因として、非繊維素材の商品のリサイクルが難しいことが挙げられており、今後は新たなリサイクル技術や適切な事業者との連携を模索していきます。一方で、環境配慮商品の割合は前年の7.6%から8.8%へ増加し、持続可能な素材使用が進んでいます。

取り組み内容


  • - 商品廃棄の削減策
繊維製品と全商品の廃棄をKPIによって管理し、精密な目標設定で進捗を可視化。現場での品質管理と流通の最適化を図り、試着時の取り扱い方法の見直しなど、具体的な行動を促進しています。また、売れ残り商品の再活用も行い、廃棄を最小限に抑える努力をしています。

  • - 環境配慮素材の商品の開発
高いデザイン性と機能性を持つ商品開発において、先進的な環境配慮素材を用いた新商品が発表されています。これにより、2024年12月にはスパイバーの「ブリュード・プロテイン™ファイバー」を使用した商品が登場予定で、循環型ファッションの実現に向けたさらなる展開が期待されます。

2. Carbon Neutrality(カーボンニュートラルな世界へ)



カーボンニュートラルに向けた取り組みも着実に進行しています。Scope1&Scope2におけるCO2排出量は、2023年度の-13.4%から-32.5%に削減され、再生可能エネルギーの導入率も12.5%から24.6%に増加しました。この背後には、大手商業施設との協力による電力のグリーン化があります。ただし、Scope3の排出量は前年よりの改善が見られず、安定した成果を上げるための対策が求められています。

取り組み内容


  • - エネルギー状況調査の実施
各商業施設におけるエネルギー状況を調査し、再生可能エネルギー導入に向けた意見交換を行っています。
  • - CDP評価の取得
気候変動部門でB評価、「水セキュリティ」分野でA-の評価を獲得しました。これにより、持続可能な企業運営の姿勢が現れています。

3. Humanity(健やかに働く、暮らす)



最後に、社員の働きやすさや生活の質を向上させるための取り組みも継続されています。行動規範同意書の取得率は2023年度から77.2%に向上していますが、従業員エンゲージメントスコアは-45.6と低下を記録しています。これを受けて、中堅社員向けの支援を強化していく必要があります。

取り組み内容


  • - 行動規範の同意取得
透明性を確保するため、サプライチェーンの行動規範を策定し、実地監査を行っています。
  • - 従業員のエンゲージメント向上施策
従業員意識調査を通じて働きやすい環境作りを進めており、キャリア支援や相談窓口の充実を図っています。

ユナイテッドアローズは、これらの取り組みを通じて2030年に向けたサステナビリティ活動「SARROWS」の実現に向けて進んでいきます。今後も、各産業のステークホルダーとの連携を強化し、環境や社会への貢献を推進していく所存です。


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