老舗文具メーカー、マルマンのDX化の取り組み
1920年に創業した老舗文具メーカー「マルマン」は、長年にわたって多様な文房具を提供してきました。このブランドは図案スケッチブックやルーズリーフ、バインダーなどを扱っており、リテールやノベルティ製品のカスタマイズも行っています。今回は、マルマンがDX(デジタルトランスフォーメーション)推進のために採用した取り組みについて掘り下げます。
業務オペレーションの課題
マルマンが直面していた課題は、特に商談後の見積書作成にありました。それまで、見積書の作成がアナログで運用されており、担当者は多大な時間を費やさなければなりませんでした。この非効率が生産性を低下させる一因となっていたため、業務の改善が求められていました。特に、見積もりから納品までの過程で手間の多さがボトルネックになっていました。
セールスフォースの導入
マルマンはこの課題を解決するため、セールスフォースを活用することに決定しました。具体的には、見積書作成や管理を行うための機能をセールスフォース上で開発しました。このカスタマイズにより、以前は手作業で行われていた見積もり作成がシステム化され、PDFとして顧客に送付するプロセスがワンストップで行えるようになりました。この仕組みにより、業務の迅速化が実現しました。
DXへの取り組みの成果
この改革によって、見積もりを含む業務プロセスがスピーディーに進むようになり、後工程の業務も円滑に行えるようになりました。営業本部営業企画部の部長である野々垣氏は、「実装された機能をしっかり使いこなすことで業務効率化を図り、多くの企業からの引き合いにつなげたい」と語っています。
SaaSプラットフォームとしてのセールスフォース
セールスフォースは、クラウド型のビジネスアプリケーションを提供しており、特に営業支援(SFA)や顧客管理(CRM)に特化しています。このプラットフォームは、多くの企業が使用しており、マルマンのように業務改革を希望する企業にとって非常に有効なツールとなっています。
マルマンにおけるカスタマイズ開発
セールスフォースにはスタンダードの見積書作成が可能ですが、十分な変更を加えられない場合があります。そこで、クオンツはマルマンのニーズに合わせたカスタマイズ開発を支援し、従来の見積書フォーマットが使用できる環境を整備しました。このようにカスタマイズを行うことで、業務効率の向上が期待できます。
まとめ
マルマンのDX推進は、一つの成功事例となっています。アナログからデジタルへの移行は、他の多くの企業にも共通する課題です。今後もクオンツは、マルマンを含む企業のDX推進を支援していく方針です。マルマンの取り組みを通じて、多くの企業が業務の効率化や生産性向上に向けたヒントを得られることでしょう。これからも、老舗と新しい技術の融合がどのように進化していくのか、注目していきたいと思います。