第28回万国郵便大会議、郵便サービスの未来を示す重要な決定に合意
第28回万国郵便大会議の開催
2023年9月8日から19日までの2週間、アラブ首長国連邦のドバイにて第28回万国郵便大会議が開催されました。今回の大会議には、万国郵便連合(UPU)の加盟国から174カ国が参加し、約1,800名の代表者が集結しました。
会議の主な決定事項
新たな戦略の採択
この会議では、UPUにおける重要な戦略「UPU戦略2026−2029」が採択されました。この戦略は、郵便の発展に向けてルールの整備、技術革新、地域協力を推進することを目的としています。これにより、グローバルな郵便サービスの質が向上することが期待されます。
開発協力政策の強化
併せて、「UPU開発協力政策2026−2029」も採択され、地域に密着した支援や災害対策に対するサポートの強化が決定しました。この政策により、各国の郵便サービスが効率的に発展できる体制が整えられます。
財政政策と業務見直し
さらに、UPUの活動に関する財政的事項も決定され、年次経費の最高限度額が39,512,270スイスフラン(約68億円)に設定されました。また、国際郵便業務の見直しに関する提案もなされ、郵便市場のニーズに応じた改正が進められる見込みです。
日本の貢献
日本からは、阿達総務副大臣を団長とする代表団が出席し、自国の郵便業務のプレゼンス向上に寄与するため、任意拠出金(ジャパンファンド)を通じた協力プロジェクトを積極的に支援する意向を示しました。これにより、日本の優れた郵便サービスが国際的に評価されることが期待されています。
表彰式での高評価
今回の大会議の中で、UPUは加盟国の郵便サービスを評価し、日本の郵便サービスが世界最高水準であると認定しました。阿達副大臣と小池日本郵便社長が、この栄誉ある表彰を代表して受け取りました。
まとめ
第28回万国郵便大会議は、各国の郵便サービスの未来を見据えた重要な決定がなされた場となりました。今後、UPUが掲げる新たな戦略と開発協力政策によって、世界中の郵便インフラが強化され、国際的な連携が深まることが期待されます。各国の代表が集い、協力を促進するこのようなフォーラムは、郵便サービスの発展において不可欠な存在です。