環境に優しい自動車修理の最前線
東京都足立区の『株式会社よろず自動車』は、自動車修理業界において新たな時代の幕開けを迎えています。2001年から環境配慮型の水性塗料技術に取り組み、業務を通じて地域社会や地球環境に優しいサービスを提供しています。町工場ながら、確かな技術力と地域密着型の営業スタイルで、多くの顧客から信頼を得ています。
脱油性塗料と環境保護への思い
『よろず自動車』が掲げる理念は、「美しい仕上がりとともに、地球環境や周辺住民に配慮した塗装」です。近年、修理でよく使用されてきた油性塗料は、揮発性有機化合物(VOC)を多く含み、健康や環境に悪影響を及ぼす可能性があります。これに対抗する形で、同社は水性塗料の導入を図り、業界の環境意識向上に貢献してきました。
水性塗料への転換とその挑戦
従来の油性塗料に比べ、水性塗料は乾燥するのに時間がかかるため、採用が少ないのが現状です。しかし、同社は住宅が密集する立地を考慮し、環境への影響を最優先に考えました。2017年には、町工場として初めて水性塗料を使用した塗装工場が共立され、付帯設備も一新。顧客からも高評価を得ています。
使用される水性塗料「スタンドックス」は、世界中で使用されており、環境に優しいだけでなく、その仕上がりの美しさと持続性も認められている製品です。多くの自動車メーカーにも採用されており、技術の確立に大きく貢献しています。
地元との連携と地域貢献
『よろず自動車』はただの整備工場ではありません。地域密着型の存在として、住民から相談を受けることを大切にしています。社長の市川松二氏は、「入りづらいイメージを解消し、誰もが気軽に立ち寄れる場所にしたい」と語っています。
さらに、修理時にはリサイクル部品やリビルト部品の利用を進めており、環境負荷の低減だけでなく、顧客満足度の向上にもつなげています。「修理費用を抑えることができ、自社のネットワークで品質管理を行い、安全性や仕上がりにもこだわっています」と市川社長は話します。
技術普及に向けた取り組み
同社の技術革新は、自社の成長だけではなく、業界全体の環境意識を変える方向にも向かっています。同社は関東甲信越の他業者と連携し、『TOKYO STANDOX NETWORK』を結成。定期的な技術交流を行い、自社のノウハウを広めることで、持続可能な技術普及を目指しています。
おわりに
『株式会社よろず自動車』は、環境配慮型の自動車修理を実現するため、革新技術を追求する一方で、地域に密着したサービスも大切にしています。環境問題が世界的な課題となる中、東京の足立区から発信されるその動きは、ますます注目されることでしょう。自動車のことでお困りの際には、ぜひ気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
企業情報
- - 会社名: 株式会社よろず自動車
- - 所在地: 東京都足立区興野二丁目12-13
- - 電話番号: 03-3898-5537
- - 公式ウェブサイト: よろず自動車
足立ブランド制度について
- - 足立区内企業の優れた技術や製品を認定し、広く発信することで、地域産業の発展とイメージアップを目指す取り組みです。足立ブランド認定企業として、未来を見据えたサービス展開を行っています。