環境に優しいエムネジ®が物流を変える
ポリプラスチックス株式会社が発表した新しい梱包資材「エムネジ®」は、物流業界において大きな注目を集めています。この製品は、長繊維セルロース強化樹脂を使用しており、CO2削減を実現しながらも高い強度を誇るという特徴を持っています。これにより、環境に配慮した持続可能な物流の一翼を担うことが期待されています。
エムネジ®の魅力
「エムネジ®」は、輸送用の強化段ボールを固定するための樹脂製梱包資材です。従来の金属製の留め具は、取り付けに特別な機器を必要とし、熟練した技術が求められることが多いのですが、エムネジ®は電動ドライバーなどを使って簡単に取り付けることが可能です。これにより、作業現場での効率が向上し、技能を持たない新しいスタッフでも容易に取り扱えるという利点があります。
さらに、エムネジ®の設計は安全性にも配慮されています。ネジの先端が飛び出さないため、作業や輸送中の事故を防ぐことができ、安心して使用することができます。
高強度かつ環境に優しい特性
梱包資材の強度が求められる物流業界では、特に厳しい環境に耐えうる製品が求められることが多いです。一般的に、バイオマス素材は強度が低いという印象がありますが、ポリプラスチックスが開発したPLASTRON® LFT長繊維セルロース強化樹脂は、その名の通り、長繊維のセルロースを活用することで優れた衝撃強度と剛性を実現しています。これにより、輸出用ケースなど過酷な条件下でも適応が可能です。
ほんの小さな繊維が複雑に絡み合い、期待以上の強度を発揮するこの樹脂は、環境面でも優れた特性を持ちます。植物由来のサステナブルな素材であるセルロースは、焼却時に残渣を出さず、産業廃棄物削減に貢献する「サーマルリサイクル」を実現します。これにより、企業が環境負荷を低減させるための手段としての選択肢が広がります。
今後の展望と取り組み
ポリプラスチックス株式会社は、さらに環境負荷を軽減すべく、木材由来のセルロースを活用したPLASTRON® LFTの異なる特性を持つ3タイプのグレードを展開しています。詳細な物性情報や各タイプの特長については、同社の公式ウェブサイトで確認することができます。
また、同社はポスト・コンシューマ・リサイクル材(PCR材)を用いた新しいグレードの開発にも取り組んでおり、持続可能な資源循環を促進しています。これにより、今後もより多くの業種へと展開していくでしょう。
企業情報
ポリプラスチックス株式会社は1964年に設立され、東京都港区に本社を置いています。ポリマーやプラスチックなどの製造販売を行い、今後も環境に配慮した製品の開発に注力していく姿勢を見せています。さらに、PLASTRON®は同社が特許を持つ商標で、今後も同ブランドの製品が増えていくことが期待されます。環境に配慮した技術革新が進む中、ポリプラスチックスの取り組みは物流業界にとって重要な意味を持つものとなっています。