エコクリーンプラザ改良
2025-04-09 11:30:39

宮崎市のごみ焼却施設が大規模改良を完了し環境貢献度向上

宮崎市「エコクリーンプラザみやざき」改良工事完工



宮崎市の「エコクリーンプラザみやざき」は、三菱重工環境・化学エンジニアリング(MHIEC)の手によって、基幹的な設備の改良工事が完了しました。このプロジェクトは2021年に開始し、2024年まで続けられた4年間の工事です。新たに更新された主要設備には、燃焼設備、燃焼ガス冷却設備、排ガス処理設備が含まれ、これによって長期的な安定燃焼と安定操業が実現されています。

特に注目すべきは、CO2削減率が31.86%に達し、当初の17.25%を大きく上回ったことです。これにより、この施設は廃棄物処理においてだけでなく、環境への貢献という観点でも新たな一歩を踏み出しました。さらに、この焼却施設は580トン/日という高い処理能力を持ち、発電能力は11,200kWにまで達しています。

「エコクリーンプラザみやざき」は、焼却施設の他にリサイクル施設と管理型最終処分場を備えており、周辺9自治体の廃棄物を受け入れています。焼却設備は、2005年に完成したもので、ストーカ炉を用いたシステムが用いられています。今回は、15年以上の経年劣化による設備の更新を行い、焼却プロセスを最適化するための新たな燃焼制御システムが導入されました。

この改良工事は、新型コロナウイルスの影響を受ける中で進められましたが、MHIECと関係各所の強い連携によって、計画通りに進捗し無事に完工を迎えることができました。これにより、廃棄物処理を行いながらも環境への影響を最低限に抑える取り組みが可能になります。

今後も、MHIECは循環型社会の実現に向けて、さらなる技術開発を進めていく予定です。具体的には、既存の廃棄物処理施設の長寿命化を図り、CO2の排出削減や維持管理費の低減といった理念に基づいた提案を進めていきます。これによりカーボンニュートラル社会の実現に寄与することを目指しています。

「エコクリーンプラザみやざき」は、地域の人々と共に持続可能な未来を目指すために、これからも地域の廃棄物処理の重要な一端を担っていくことでしょう。環境への配慮を強化するこのような取り組みは、我々の生活の質を向上させるだけでなく、地球規模での温暖化対策にも寄与することが期待されます。

このような背景のもとで、「エコクリーンプラザみやざき」は今後も地域の期待に応えるため、さらなる改善と技術革新を追求していくことになるでしょう。

_参考:三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 (MHIEC) 公式ウェブサイト_


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