『Black Box Diaries』
2025-11-06 17:50:22

沈黙を開く旅路『Black Box Diaries』が遂に日本で公開決定!

映画『Black Box Diaries』の待望の日本公開



10年の歳月を経て、伊藤詩織監督によるドキュメンタリー映画『Black Box Diaries』がついに日本で上映されることが決まりました。国際的に高く評価された本作は、衝撃的な事件の“その後”を描いています。イベントが12月12日からT・ジョイPRINCE品川でスタートします。

独自の視点で映し出す真実



『Black Box Diaries』は、伊藤詩織の自身の体験から出発し、社会が抱える問題に鋭く切り込む作品です。彼女が経験した同意のない性被害をテーマに、事件直後からの苦闘や、彼女にのしかかる社会の偏見と圧力を描いています。映像ジャーナリストとしても知られる彼女が、自分自身の視点からカメラを回し、主観的なリアリティを追求しています。

本作は、伊藤が実名を挙げて立ち向かった結果として生まれました。その姿勢は、個人の体験を超えて、社会全体に対する強いメッセージとなるのです。ドキュメンタリー映画としての新しい形を提示し、観る者に強烈なインパクトを与えます。

制作背景と評価



この作品の製作には、社会派作品で知られる「スターサンズ」が関与しています。『新聞記者』や『月』の制作チームが集結し、8年の歳月をかけて完成を迎えました。また、国際共同製作として、イギリスとアメリカとの連携により、質の高い映像が仕上がっています。2024年にはサンダンス映画祭で大審査員賞にノミネートされ、アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門にもノミネートされるなど、国際的な評価を得ています。

伊藤詩織のメッセージ



公開に際して、伊藤監督は「本作は私が被害に遭った現実と向き合い、記録した作品です」と語っています。彼女は、観る人々に直接訴えかけ、「もし同じことがあなたや大切な人に起きたとしたら、どう行動しますか?」と問いかけています。この言葉からも、彼女が伝えたいメッセージが浮かび上がります。沈黙が解かれることで、次の誰かを守る力になると信じています。

ジャケットとビジュアル



映画のメインビジュアルは、白を基調にしたデザインで、多くの葛藤を抱える伊藤の表情が印象的です。「Black」というタイトルとは対照的に、白の世界観が、彼女の体験を通じて明らかになっていく様子を際立ています。これからの公開がどのような影響を与えるのか、期待が高まります。

最後に



『Black Box Diaries』は、60か国以上で上映されることが決まっており、日本での公開が特に注目されています。「日本公開版」として、当事者からの指摘を受けた表現を修正し、配慮した新バージョンでの上映となります。ドキュメンタリー映画が持つ力、そしてそこに込められた真実をぜひ劇場で体験してください。私たちに必要なのは、声を上げ続ける勇気です。


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