フィリピン商船大学の栄光
商船三井が運営するフィリピンの「MOL Magsaysay Maritime Academy Inc.」(以下、MMMA)の学生たちが、9月28日にマニラ首都圏のケソン市で開催された「Ten Outstanding Maritime Students of the Philippines」(TOMSP)にて、邦船社初の快挙として「最も優れた海事学生」10名に選出されました。この名誉ある表彰は、今年の初参加ながら、MMMAからは航海科の女性学生と機関科の男性学生が見事に選ばれました。
受賞の背景
この受賞を果たしたのは、航海科3年生のPrincess Dianna Marrey B. Davidさんと、機関科3年生のKurt Neo G. Dizonさん。選考課程にはリーダーシップキャンプ、試験、面接といった厳しいプロセスが含まれ、受賞の決め手となったのは、女性のリーダーシップやレジリエンス、優れたコミュニケーション能力でした。これにより、彼らの成績だけでなく、その人間性も高く評価された結果となります。彼らは昨年のフィリピン海事教育機関向け全国共通テスト(MSAP)で第2位を達成するなど、教育の場でも高い成果を上げてきました。
MMMAの教育理念
MMMAは、フィリピンの海事船員配乗会社であるMagsaysay Maritime Corporationとの共同設立で、学生たち一人ひとりの潜在能力を最大限に引き出す教育を行っています。その中で、コーチングを通して内面的成長を促し、未来のキャリアにつながるサポートを行っています。
訪れる者は、強い自立心とコミュニケーションスキルを持つリーダーたちが輩出されている環境を実感できるでしょう。MMMAは全寮制の4年制商船大学で、学長のMichael C. Morales博士のもと、最大300名の学生が学んでいます。フィリピンの首都マニラから南に約30kmの位置にあり、その静かな環境は学びに最適です。
今後の展望
商船三井は、社会インフラ事業の責任ある担い手として、今後も「安全」なオペレーションを通じて地域社会に貢献していく意向です。特に、「人の活躍と地域社会の発展」というサステナビリティ課題に直結する船員育成および雇用創出に力を注ぎます。今回の受賞を通じて、MMMAの教育プログラムが未来の海事業界を担う人材の育成に寄与していることがさらに証明されました。
MMMAはこれからも、国際的な海事業界で活躍できる人材を輩出し続けることでしょう。
おわりに
フィリピン商船大学の学生たちの成功は、若い世代への希望の象徴です。これからの海事業界がどのように進化し、彼らがどのような影響を及ぼしていくのか、今後の展開にぜひご注目ください。