NAVEXが日本へ進出
2025-12-11 13:55:36

NAVEXが日本市場へ進出、AI活用のGRC支援を拡大します

NAVEX、日本市場への進出



グローバルリーダーとして知られるNAVEXが、2025年12月に日本支社を正式に設立します。NAVEXは、アメリカオレゴン州に本社を置き、世界中の企業にガバナンス、リスク、コンプライアンス(GRC)分野のソリューションを提供してきました。自身の最新技術を日本市場に導入し、AIを活用した統合GRCプラットフォーム「NAVEX One」を駆使して、国内企業のリスクやコンプライアンス体制を強化することを目指しています。

NAVEXが特に注目しているのは、日本におけるコンプライアンスの進化です。最近の改正公益通報者保護法の施行やAI関連技術の発展によって、日本企業のコンプライアンス対応はますます高度化しています。実際、NAVEXが発表した「日本におけるリスクとコンプライアンスの現状」というレポートでは、ホットラインを設置している企業は47%にとどまり、38%はAIによる意思決定にコンプライアンス部門が関与していると回答しています。このデータは、日本企業がAI技術を積極的に取り入れる必要性を示唆しています。

現在、NAVEXは日本市場において特に日本語対応や現地サポートの強化に力を入れており、地域のニーズにしっかりと応えていく方針です。新たに設立されるNAVEX Japanのカントリーマネージャーには、ハイテク業界で25年以上の経験を持つ三ツ谷直晃が就任します。三ツ谷は日本企業に向けた実務的なGRCの実装を促進し、企業の透明性や倫理性を高めるための支援を行います。

主要ソリューションの内容


NAVEXが提供する主なソリューションには以下のものがあります。

  • - NAVEX One Whistleblowing & Incident Management: 匿名での内部通報やインシデント管理を行い、通報から調査、是正措置までの一元管理を可能にします。
  • - NAVEX One Policy & Procedure Management: ポリシーや手順の作成から承認・配布、既読管理まで全面的にサポートし、コンプライアンス運用の標準化を支援します。
  • - NAVEX One Ethics & Compliance Training: 倫理やハラスメント防止、情報保護に関連する研修プログラムを提供し、組織全体の意識を高めます。
  • - NAVEX One Third-Party Screening & Monitoring: 取引先やパートナーに関するリスクをスクリーニングおよびモニタリングし、贈収賄や制裁リスクの管理を行います。
  • - NAVEX One Disclosure Management: 利益相反や贈答、外部活動などの管理を通じて透明性ある経営を支援します。
  • - NAVEX One Risk & Governance: リスクの特定、評価、優先順位付けを行い、組織的なリスク・ガバナンスを実現します。

これらの機能はすべて「NAVEX One」に統合されており、AIによるリスクトレンド分析やインサイトレポートも利用可能です。これにより、企業は戦略的なリスク管理を実現し、持続可能な成長を遂げることができます。

企業のニーズに応える


NAVEXのCEOアンドリュー・ベイツ氏は、「日本企業はサプライチェーンの効率化やリスク管理、コンプライアンスの強化に対する意識が高まっている」とコメントしています。つまり、NAVEXが提供するAIとデータを活用したソリューションが、日本企業における透明性と説明責任の向上に貢献できると考えられています。

NAVEXの進出は、日本市場におけるGRCソリューションのイノベーションを促進し、企業のコンプライアンス体制の強化を助ける重要なステップとなるでしょう。日本企業がより信頼できる持続可能な組織を築くために、NAVEXの取り組みから今後目が離せません。


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