仮想化基盤の選定基準に関する調査結果
最近、サイバートラスト株式会社が行った「仮想化基盤の選定基準と移行実態に関する調査」が注目されています。この調査の対象は、VMwareによるサーバー仮想化基盤を利用している109名の情報システム部門の担当者です。調査の結果、仮想化基盤の選定にあたり、多くの企業が「コストの予見可能性」と「長期サポート体制」を重視していることが明らかになりました。
コスト負担の変化
調査結果からは、711名の回答者のうち93.6%がVMwareのライセンスモデル変更によりコスト負担が増加したと回答しています。中でも75.5%が「ライセンス費用の大幅上昇」を主な要因として挙げており、これにより企業のコスト構造が変化したことが見受けられます。このような状況から、IT部門は他のサーバー仮想化基盤への移行を真剣に検討しているのです。
実際、移行先を「比較検討中」と答えたのは48.6%、すでに移行を開始したという企業も28.4%存在しており、あわせて77.0%が具体的な行動を取っている姿が浮かび上がります。
移行先選定の重視点
仮想化基盤の移行先を選定する際の要素で最も重視されているのは「ライセンス・運用コストの予見可能性」で、62.4%の支持を得ています。これに対して「長期サポート体制」が49.5%と続き、次に「機能の豊富さ」が22.0%の支持を受けています。この結果から、企業は安定したコストで運用可能な選択肢を求めていることがうかがえます。機能面よりもコスト管理が優先される傾向が鮮明です。
国内サポート体制への期待
サポート面では「国内拠点による迅速な対応」が48.6%と最も多く、日本語での問い合わせ対応を求める者も42.2%に上りました。さらに、8年以上の長期保守を求めるニーズが39.4%という結果が得られ、企業の信頼性向上に向けた期待が伝わります。これらの結果から、国内ベンダーに対する信頼とサポート体制の強化が企業にとって重要視されていることが分かります。
まとめと今後の考察
調査によると、VMwareのライセンスモデル変更によるコストアップが企業の仮想化基盤移行計画に影響を与えていることが明らかになりました。また、移行先を選定する際にはコストの予見可能性と長期的なサポート体制が重視されており、今後のIT戦略における重要な要素となるでしょう。企業にとって、安定した仮想化基盤を構築することは、競争力維持のための鍵であり、国内ベンダーによるサポートが大きな役割を果たすことが期待されます。これから多くの企業がこの調査結果を踏まえ、仮想化基盤の見直しに動くことで、より効率的かつ透明なコスト体制を実現することが期待されます。