「Tenchijin EO Market」の誕生
2026年6月18日、株式会社天地人から衛星データのオンライン購入プラットフォーム「Tenchijin EO Market」が発表されました。このサービスは、JAXAの「だいち4号(ALOS-4)」が生成するPALSAR-3観測データを用いており、ユーザーが簡潔な手順でデータを選び、注文、決済までを完結できるように設計されています。
衛星データの重要性と課題
衛星データは、防災や環境監視、インフラの維持管理などさまざまな分野で利用される可能性を秘めています。しかし、これまで衛星データの取得は手続きが煩雑であったり、専門的な知識を要したりするため、一般のユーザーにとってはアクセスのハードルが高いものでした。ある意味で、これが衛星データの利活用を阻む大きな障壁となっていました。
天地人は、こうした課題を解消するために「Tenchijin EO Market」を開発しました。ここでは、少額でのデータ購入や小さなエリアからのデータ取得が可能で、ライトユーザーでも利用しやすい環境を整えています。
「Tenchijin EO Market」の機能
このプラットフォームの特徴は、直感的に操作できるユーザーインターフェースです。ユーザーは地図上で必要なエリアを指定してデータを選ぶことができ、予算や目的に応じて適切なデータをすぐに手に入れることができます。
「Tenchijin EO Market」では、2つのプランが用意されています。1つ目は「PALSAR-3 標準プロダクト」で、衛星データ解析に慣れたユーザー向けに提供されるデータプランです。このプランでは、JAXAから直接提供されるPALSAR-3データに低価格設定を実現しており、実際の利用シーンに応じた各種データがアクセス可能です。
1シーンのデータは39,800円(税込)からスタートし、分解能によってサイズが異なるオプションも用意されています。一方で、手軽に衛星データを持ち帰りたいユーザー向けの「PALSAR-3 5mモザイク」プランもあります。こちらは、小面積のデータをすぐにダウンロードできるため、特に初めて衛星データに触れる方にもお勧めです。10km四方あたり4,000円というリーズナブルな価格で、多くのユーザーに手が届く形となっています。
今後の展望
天地人のプロジェクト責任者、取締役CFOの木村氏は、衛星データや環境ビッグデータを駆使して、漏水リスク解析サービスなども展開していると語っています。これにより、社会インフラの維持管理への貢献が期待されているとのこと。さらに、「Tenchijin EO Market」は、衛星データの活用促進を図り、広範な社会課題の解決に寄与することを目指しています。また、サービス開始に際してJAXAのエンジニアへのインタビューも行い、衛星データがもたらす未来の可能性に関する見解も収集しています。
まとめ
「Tenchijin EO Market」は、これまで敷居が高かった衛星データへのアクセスを一新する取り組みとして、今後の展開が大いに期待されます。環境問題や防災対策の観点からも、衛星データの利活用が進むことが望まれます。詳細なサービス情報は、公式サイトで確認してください。