東京児童協会が7年連続の健康経営優良法人認定
東京児童協会は、1930年に設立され、東京都内に24の認可保育園と認定こども園を運営しています。最近、同法人は「健康経営優良法人」の大規模法人部門において、なんと7年連続での認定を獲得しました。この記録は保育業界の中でも最長であり、同協会は職員の健康を重視する姿勢を示しています。
健康経営優良法人認定制度とは
この認定制度は、経済産業省と日本健康会議が共同で実施するもので、地域の健康課題への対応や健康増進策を取り入れた法人を評価するものです。この制度において、特に優れた「健康経営」を実践している法人が優良事例として認定されます。これに対する東京児童協会の取り組みが高く評価されたことが、この連続認定につながっています。
健康経営を重視する背景
菊地政幸理事長は、「職員の健康が笑顔あふれる保育園の基盤となる」と信じています。職員一人ひとりが健康であることは、彼らが持つエネルギーや活力を活かした質の高い保育に結びついていくのです。東京児童協会は、職員同士やその家族、また保育園に関わる全ての人々に笑顔が広がっていくことを目指し、健康経営の推進に取り組んでいます。
理事長の考え
菊地理事長はこう述べています。「職員の心身の健康は、職員自身だけでなく、その家庭にとっても幸せな生活を送るための土台です。職員が健康で活気のある職場を形成することが、良い教育や保育を実現する上で不可欠です。ですから、職員の健康をまず第一に支えることが私たちの最も重要な使命です。」
具体的な取り組み例
東京児童協会が行った主な健康経営の取り組みには、以下のようなものがあります。
メンタルヘルスへの取り組み
- - 年2回の外部カウンセラーによるカウンセリングを実施。
- - 産業医による月2回の面談を行い、職場環境を整備。
- - ストレスチェックを実施し、結果をもとに改善策を講じます。
働きやすい職場環境の確保
- - 昇進や雇用形態の選択を可能にする制度を導入。
- - 育児休業者向けの相談窓口や茶話会を設置。
- - 職員同士が感謝を伝え合う「カインドネスギフト」の実施。
栄養と運動
- - 職員に栄養計算された給食を提供し、健康管理研修も行います。
- - 定期的に行う運動機会の提供や、プロスポーツ選手による指導イベントも実施されています。
ヘルスリテラシーの向上
- - 各種研修(禁煙、睡眠講座、運動促進等)を通じて、職員の健康意識を高める取り組みを行っています。
これらの取り組みは、単に職場環境を良くするだけでなく、職員の心身の健康をしっかりと支え、結果的に保育の質を向上させることにもつながっています。
まとめ
東京児童協会の健康経営優良法人の認定は、保育業界における良質な職場作りの先駆けとなるものです。今後も引き続き、職員の健康を大切にすることで、より良い保育環境を提供し続けていくことでしょう。私たちの社会全体がより健康的で幸福な場所になるために、こうした取り組みが必要なのだと感じさせられます。